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午前2時。びー!という泣き声で飛び起きる。文梧(ぶんご・赤んぼの名です)を抱いて台所へ。片手に抱えたままミルクを作る。居間のソファで授乳クッションを腰へ装着。おっぱいをあげる用だけど、子供の位置が膝上より高くなってラク。口にミルクを突っ込む。とくとくとく…。すーすー寝始める。この時間は楽勝だな。
午前4時半。ぎゃー! という泣き声で飛び起きる。おしっこか。枕元のメリーズ新生児用を取る。濡れたおむつをチェンジ。しかしメリーズはいい。もれないし吸収力抜群。メリーズウサギもかわいい。おむつのギャザーを止める場所にメリーズウサギのキャラの絵がプリントされている。にこにこ笑ってる絵だったり、眠ってる絵だったり。いろんな絵があって癒される。今日は何かな。あーこのウサギの絵でTシャツ作りたい。作って着て歩いてメリーズ仲間と視線を交わし合いたい。だいたいスヌーピーやらプーさんやら、既存のキャラクター付きのおむつは全部ダメですね。性能がことごとく悪い。キャラの版権へ回すお金を開発費へ回せと言いたい。でも性能が悪いからキャラで勝負してんのか。 |
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| 朝4時半。文梧はびーびー泣いてます。眠ってる妻が起きないよう急いでミルクを作成。彼女には昼間をまるまる任せてしまうことが多いので、夜や明け方は俺が担当です。
泣き叫ぶ文梧の口に哺乳瓶を押し込んで、居間のソファに沈み込む。ごくごく飲んで静かになる。手の中にある奴の頭が熱くて気持ちいい。眠くなる。テレビを小さな音でつける。静かで落ち着くNHK。しかし知ってました? NHKの早朝ニュースって、町ネタ系の小さなものは一週間同じものを繰り返し放送してるんですね。安眠グッズ特集、きのうも見たぞー! |
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朝5時。ミルクを飲み終わると文梧は完全に目覚めます。そんでうなり始める。うんちをしたいんだけどなかなか出ない。うーんうーんと苦しい。大変だ。夜中の腹痛って世界にたった一人みたいな気分になるもんなあ。文梧のお腹を撫でたり、一緒に唸ったり、抱き上げて歩いたり。マンションの階段から朝の町を眺めたりする。隣のガソリンスタンドが7時に開店。向かいの老夫婦の蕎麦屋が8時に店を開けてる。知らなかった。早過ぎるよ! 秋ですね。今まで知らなかった朝の世界を知り始めた最近です。
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■過去の記事
第11回:「映画=面白い話」と「人間らしい」
第10回:「ホームレス中学生」取材と長澤まさみ
第9回:「ホームレス中学生」ふたたび音作業に入る
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[古厩監督のなんとかかんとく日記]
「奈緒子」「ホームレス中学生」の映画監督・古厩智之監督がおくる連載コーナー。(毎週木曜日更新)
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 映画監督:古厩智之
1968年長野県生まれ。大学在学中に撮った短編映画「灼熱のドッジボール」で92年ぴあフィルムフェスティバル・グランプリを受賞。94年に同賞スカラシップで初の長編「この窓は君のもの」を監督。「まぶだち」(01)でロッテルダム映画祭グランプリを受賞。他に「ロボコン」(03)、「さよならみどりちゃん」(05)、「奈緒子」(08)など。新作は、小池徹平主演「ホームレス中学生」。 |
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