[映画監督:古厩智之]

引っ越したばかりなのにそのマンションがあまりにヒドく、わずか一週間で出ることに決めた!というのが前回までのあらすじ。さて今週は…。
えーっとですね、妻の実家に厄介になることに決めました。二階が空いてるので間借りするのです。即出てやる! と決めることが出来たのは希望の存在が大きくて。妻と妻の母がつてを頼って旧知の不動産屋に行ってくれました。
するとそのおじさん、情けをかけてくれて良い話をくれたのです。おばあさんが身ぎれいに暮らしていた小さな一戸建て。ホントなら家賃20万は貰いたいと ころ。それを14万ほどで良いそう。早速見に行ったけど、やたっ! 良いウチです。小さな庭もあって希望が湧くぞ。だけど入居可能なのは3月半ばから。そ れまでの一ヶ月半、妻の実家に厄介になることを速攻決めました。
そんで貸し倉庫の手配。実家に荷物全てを持ち込むわけにもいかないから…。あのね倉庫っていってもいろいろありますね。「荷物を預かるのは不動産に準じ る扱いだから」って言って8枚も書類を出さなきゃいけないところ。まにあわねーよ。そんなの。言い忘れました。2月に入ると日割りの家賃を大家に払わな きゃなりません。それはしゃくだから1月31日に出ることを決めたのです。って出るって決めた日から二日しかないよ! だけどあるものです。ハンコひとつ と保証人のサインだけで即日借りられる倉庫がありました。よし決めた。
引っ越し当日。大学の頃からの友人を二人呼びました。運ぶものだけ二人の車にぶち込む。結構あります。赤ん坊用品、ベビーベッドなんかがかさばる。そし て妻の実家に着くなり、まず部屋を狭くしていたクローゼットを壊しました。妻が子供の頃使っていたもの。元空手部だった友人Uが頑丈なクローゼットの梁を 正拳突き。おい! もう38歳だろ! どがしゃ! という音に後ろで妻のお父さんが身を固くするのがわかります。あっちゃー。それでも結局いらない家具を 運び出しすっかりキレイにしてしまいました。
そして身の回りのものだけをわっせわっせと運び入れました。ワゴン車二台。思ったよりもこれが量たくさんあって。ハラハラしたなあ…。
それが終わると引っ越し本番です。友人たちと超特急で荷作りを終え、ぼろマンションに手配の引っ越し屋三人が来ました。ところが大きい家具など多く作業 は遅々として進みません。すると引っ越し屋、応援を5人も呼んで、僕らを合わせて総勢11人もで引っ越しです。大騒ぎだ。
でもって貸し倉庫に運んでみると…これが入りません。貸し倉庫っていっても大きいのの空きがなくてトランクルームを3つ借りたのです。天井が低かったり 狭かったりで荷物が全部入らない。どうする? もう夜8時。荷物を抱えて寒空の下、どうすれば? これ以上妻の実家には持ち込めません。
結局…「もう帰る」という不動産屋の兄ちゃんを引き止めて9時までいてもらいました。そんで倉庫をもうひとつ借りた…。夜ギリギリの契約です。そして荷物は収まりました。やった!
さて今、僕のキーホルダーには家の鍵がひとつもなくなってしまいました。付いてるのは貸し倉庫4つの鍵だけ…。こんなの東京で暮らし出してから初めてだ…。寂しいですよ!

