[映画]
先日開催されたコミコン。その中で「ウオッチメン」と並んで大いに観客を沸かせたのが「ターミネーター」シリーズの6年振りの新作「ターミネーター4」だ。現在撮影中にも関わらず、監督のマックGをはじめ、アントン・イェリチャン、サム・ワーシントン、ムーン・ブラッドグッド、コモン、ブライス・ダラス・ハワードら主要キャストが会場に駆けつけた。そしてパネルでは来年5月の公開が待ちきれないファンたちに向けて、本邦初公開となる新作の映像が披露された。砂漠を舞台にしたスタイリッシュで、どこか「マッドマックス」を彷彿させる緊迫感に溢れた、今までのものとはひと味違う映像に観客は完全にノックアウトされた。
今回の予告編はコミコンのために特別に用意されたもので、CGを使った映像は一切入っていないにも関わらず、アクション映画として期待を裏切らない内容であるのが十分伝わってきた。
11月に007の新作「007/慰めの報酬」が公開される際に正式な予告編が上映されるそうだが、そちらも大いに楽しみになってきた。「チャーリーズ・エンジェル」の監督として知られるマックGが「ターミネーター4」を監督することを疑問視するファンも少なからずいたはずだが、今回の予告編でそういった不安が一掃されたのは確かだ。マックGは6500人のファンで埋め尽くされた会場で以下のように語った。
「この映画はファンの声を聞くところから始まったんだ。みんな未来を見たがっていた。ぼくらはT4をやることに興奮していたんじゃない。新たな始まりを作ることに興奮していたんだ。この映画はジャッジメント・デイの後の世界を描いたもので、それは今までの作品が馬鹿馬鹿しく感じられるぐらいのものなんだ」と製作する意図を語った。
さらに続けて「それがこの映画をやる理由だと感じているよ。この映画を作る前に、ジェームズ・キャメロンと話をしたし、もちろんアーノルド・シュワルツェネガーとも話をした。そして(ターミネーターのデザインに)スタン・ウィンストンを雇ったんだ。彼は今は安らかに眠っていると思うけど、彼のデザインはあちこちに入っている」と惜しくも死去したスタン・ウィンストンを偲んだ。
またキャストについて「この作品を守るのと観客を裏切らないために、ぼくは自分の世代で最高の俳優であるクリスチャン・ベイルを雇ったんだ。彼がジョン・コナーなんだ。彼は素晴らしい仕事をしてくれているよ」とコメントした。
新作の物語の舞台は2018年。まだスカイネットはなく、マシンもそれほど発達しておらず、まだアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたT-800は開発されていない。新作ではT-800の前のタイプでより巨大でラフな感じのロボットT-600が登場する。今回T-800が映画に登場するかどうかという観客からの質問に対して、マックGは、「その情報を渡してしまうことは映画を見る楽しみを奪うことになる」と意味深げなコメントで、シュワルツェネッガー出演の可能性を匂わせた。実現なるか!?
(LA現地ライター:細谷佳史)
