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[取材]

「パコと魔法の絵本」初日舞台挨拶

「パコと魔法の絵本」初日舞台挨拶

 13日、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督作「パコの魔法の絵本」が全国で初日を迎えた。東京・有楽町の映画館では初回上映後に舞台挨拶が行われ、監督を始め、主演の役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼の総勢11名が登壇した。

 現場での鬼演出ぶりが知られる中島監督だが、美少女アヤカちゃんの影響もあってか、本作ではだいぶ優しくなったとの評判。舞台挨拶も、その情報を裏付けるような、現場での雰囲気の良さをうかがわせる和気あいあいとしたものに。

 変わり者ばかりが揃うある病院を舞台に、クソジジイ大貫と、交通事故の後遺症で1日しか記憶のもたない少女パコの出会いから生まれる、笑って泣ける物語の公開にあたって、キャストには撮影中での忘れれらない思い出について質問が及んだ。

 土屋は「初めて役所さんがセリフを言った瞬間に鳥肌が立った。声がボン!と出たんですよ。座ってるだけなんだけど、声だけで鳥肌が立っちゃう。それってすごい!」と役所を絶賛。加瀬は阿部の濃さについても言及し、「(阿部の)あの濃さを目の前で見ると、セリフも真っ白になる。すべての思い出をかき消してというか。いまは阿部さんのドアップの顔しか思い出せない。残念な思い出です(笑)」と話す通り、他のキャストたちもその強烈な濃さにやられたようだった。

 その当の本人の阿部は、撮影中に死ぬ思いをしたそう。タニシのかぶりモノをして池の中から現れるシーンで「池の中にずっともぐってろって言われまして。タニシの中に空気が入ってきて浮いてきちゃうんで、おもりを持たされて沈められてたんです。で、ヨーイ、スタートの声がボク、全然聞こえなくて。死ぬ寸前までガマンして出てきたんです。それがあのシーンです(笑)」と爆笑をさらっていた。

 また山内も、「待ち時間に(オカマ役の)國村さんが、カツラを外した状態で社会情勢を語ってた。で、その横で加瀬くんが、“最近世知辛い事件、多いですよね”とかって言ってる。いやいや、君、頭がキノコみたいになってんで、みたいな(笑)。國村さんなんて、カツラ外しただけなんで、ブラジャーちょっと見えてたりとか」と、今度は國村や加瀬とのエピソードを披露。会場は終始、笑いに包まれていた。

 スクリーンの外でも濃すぎる大人たちを前に、挨拶をキレイにまとめてくれたのは、アヤカちゃん。「大貫はクソジジイでひとりぼっちでしたけど、パコちゃんに出会って仲間ができて、それで心が優しい人になります。わたしは、人間はひとりじゃないって、必ず支えてくれる誰かがいるって思います」と大人顔負けのしっかりコメントを聞かせてくれた。

 「パコと魔法の絵本」は全国公開中。 

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「パコと魔法の絵本」オフィシャルサイト