[取材]
ジェニファー・コネリーとベン・キングスレー共演の前作「砂と霧の家」で高く評価されたヴァディム・パールマン監督が来日。新作「ダイアナの選択」に込めた思いを聞いた。「我々は日常的に選択をしていて、それらが未来への種になる。映画の中で一番わかりやすく描かれるのは、ダイアナが銃を突きつけられた瞬間の選択だ。しかし我々を形づくっているのはそうした究極の選択だけではなく、日々の様々な選択だ。それがたくさん詰まったのがこの映画なんだ」とパールマン監督。
本作では高校生時代のダイアナをエヴァン・レイチェル・ウッド、成長したダイアナをユマ・サーマンと、二人一役でヒロインが演じられるが、「8週間の撮影スケジュールで、エヴァンの撮影をしてからユマの撮影をした。はじめの予定ではユマが先だったんだが、体調を崩してね。入れ替えることになったのだけれど、結果的にはプラスに働いたよ」と振り返る。
ダイアナの人生に影響を及ぼし、銃乱射場面に共に遭遇する親友モーリーンとの関係については「彼女たちは性格や倫理観などは真逆だけれど、ものの見方を超えた友情がある。つまり真の友情はどんなバックグランドでも関係ないんだ」とコメント。さらに「また二人は一見、俗と聖のように見えるが、ふたりとも聖人だともいえるし逆転もありうる。またある意味では非常に似ている。描いていてとても興味深かったよ」とのこと。
そして自らのスタイルを「観ることが観客にとってひとつのチャレンジになる作品」と分析し、「『砂と霧の家』は観ていて息が詰まるような思いがしたと思う。『ダイアナの選択』は、より知的な理解を求められる作品になっていると思うよ」と笑顔。さらに今後予定されている、あの「ポルターガイスト」のリメイクに関しても「より心理的な深みのある、家族を描いた作品にしたいと思っている」と抱負を語った。
「ダイアナの選択」は詩人として知られるローラ・カジシュキーの小説『春に葬られた光』をベースに、高校で銃乱射事件に巻き込まれたヒロインの人生を、サスペンスタッチで見つめたドラマ。 (取材・文・撮影 望月ふみ)
「ダイアナの選択」は3月14日よりシネスイッチ銀座他全国順次公開。
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「ダイアナの選択」オフィシャルサイト
