[取材]
「パラレル ~愛はすべてを乗り越える―。」は実話を基に描いた感動作。Jリーガーで男前、可愛い彼女と結婚間近という誰もが羨む人生を歩んでいた京谷和幸は、突然の事故で足の自由を奪われてしまう。自暴自棄を繰り返すも周りの愛情に助けられ、車椅子バスケット選手としてパラリンピックへ出場を成し遂げた京谷を演じた要潤に、独占インタビューを行った。要はリアルな演技にこだわる。頭で考える予定調和な演技は自分で観ていて感動できない、ときっぱり言い切った。だからこそ、今作のキーとなる悲しみの表現について、「僕らなんかが思い描く悲しみの何十倍も何百倍も悲しかったんだよっていうところを、僕は演じたかった」と胸の内を明かした。納得のいく演技ができる様、どういう準備をしたのだろうか。
「京谷さん含め車椅子バスケットのチームの皆さんにインタビューをしました。どうやって乗り越えたのか? 何故車椅子になったのか? 色々な話を聞きました。例えば『若い頃に暴走族やっていて事故を起こしたことがある。天罰みたいなものですよ』と、明るく言う方もいらっしゃいましたし」。たくさんの経験談を聞いている中で、少しの気の緩みが事故へとつながったのでは、と分析したという。要自身に当てはまる最も近い経験も話してくれた。
「高校生のときに、陸上部にいました。四国大会という大きな大会で、僕は転んでしまい失格になってしまいました。誰もが『要は全国大会に出れるだろう』と言ってくれていたのに出られなかった。理由は自分が一番よくわかっていて、ちょっとした気の緩みだったんです。だから今回、挫折する気持ちがなんとなく分かって、それで演じることが出来ました」。
一番思い出深いシーンとして、車椅子バスケットの試合風景を挙げた要。実在のチームに1人混じって試合をしたというだけあり、ぶつかったり転んだりと、緊迫感が画面越しに伝わってくる。すべてスタントなしで行った試合の練習量を問うも、「結局スケジュールの都合もあって2~3時間くらいでした。でも京谷さんに『2時間もあれば大丈夫ですよ』って言われたので、2時間でやってやろうと思いました」と笑いながら、役に近い負けず嫌いな一面も見せた。
「パラレル ~愛はすべてを乗り越える―。」は3月14日(土)より全国順次公開。(取材・文:赤山恭子 写真:佐藤裕美子)
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「パラレル ~愛はすべてを乗り越える―。」オフィシャルサイト
