[取材]
オダギリジョーの最新主演映画「プラスティック・シティ」が公開され、初日にはオダギリが登壇して舞台挨拶が行われた。「プラスティック・シティ」は、ジャ・ジャンクーのもとで長く撮影監督を務めるユー・リクウァイのメガホンによる作品。オダギリの相手役には香港の名優アンソニー・ウォンを迎え、ブラジル奥地を舞台に、堅い愛情で結ばれた義理の親子のクライム・ストーリーだ。
3か月滞在したブラジルで全編を撮影した作品だが、「日本人は皆ちゃんとしていますが、ブラジル人は本当に適当。タトゥのデザインは現地の日系人の彫り師の方にお願いしましたが、初日から1週間くらいはボールペンで書かれて痛かったです」と、海外作品ならではの苦労も。
更に撮影の裏話を聞くと、「僕が演じたキリン役は日本人だったので僕にオファーが来たのですが、その後、父親役がアンソニー・ウォンさんに決まったので、血は日系だけど日本語を話すはずがありません。そこで、どうやって日本人のアイデンティティを盛りこもうかと考え、キリンの母親が大きくなった子供に渡して欲しいとアンソニー・ウォンさんに託すものがありますが、これに、僕の母がよく作っている着物の布地で作った小袋を日本から持ち込み、使ってもらいました」と、ファンならずとも知っておきたいコネタも披露した。
ひとあし早く公開されたキム・ギドク監督の「悲夢」に続き、このところ海外づいているオダギリだが、「日本の映画や現場を選ばないので、“あいつ、調子に乗っているな”と思われるのが心配なんですよ。全くそんなことはないし、むしろ日本の仕事があればやりたいので、マスコミの皆さん、そう書いておいて下さいね(笑)。偶然2本続けて海外の作品をやっただけで、全然調子には乗っていません。そこだけは強調しておきたいです」と、集まった取材陣に意外なお願いも。
4月からは久々の連ドラで長澤まさみとの共演が決まっていることもありオダギリの心配は杞憂だが、海外での活躍への期待が更に高まったことは事実だろう。
「プラスティック・シティ」は、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿バルト9ほかにて公開中。
■関連リンク
「PLASTIC CITY」オフィシャルサイト
