[取材]
80年の時を超えて、再び熱い支持を受けている小林多喜二によるプロレタリア文学の傑作を映画化した「蟹工船」が完成。10日、披露試写会と記者会見が行われ、監督のSABU、キャストの松田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄本時生、木下隆行(TKO)、木本武宏(TKO)が登場した。「蟹工船」完成披露フォトギャラリー
開口一番、「製作発表の時に名作になるとデカイ口を叩きましたが、さらにデカイ口を叩けるほど、名作に仕上がったと思っています」とSABU監督。さらに「笑えて泣けて感動して、最後に燃える。この燃えるというのが1番のポイント。今回はすごく燃える映画になった」と自ら太鼓判を押した。
原作には主人公がおらず、登場人物に名前すらないが、映画版では漁夫・新庄が主人公として描かれる。演じた松田は「役を通じてパワーをもらった。やれないことはない。何でもできるっていう気持ちになれる映画だと思います」とコメント。
また鬼監督に扮した西島は「試写が終わって、監督に『悪いね~』って言われて(笑)。ホントに、我ながら素晴らしく極悪な人間をやることができて、今後こういう役も増えるといいなぁと。快感でした」と笑顔を見せつつ、「一番胸に響いたのは、『考え続けろ』という言葉。僕自身、上手くいかないときって、考えることを放棄しちゃうんですけど、そうじゃなくて、辛くても考え続けろと。考え続ければイメージが出来上がって、行動に繋がる。そうした言葉が、すごく響きましたね。観てくれる方にも、その思いは伝わると思います」と話した。
また映画初出演のTKOのふたりは完全に映画界に「ハマった」そうで、「どんな小さな役でもいいから、やっていきたい!」と目を輝かせた。映画全体にSABU色が溢れる本作。それでもSUBU監督は「これが“蟹工船”だと自信をもって言える」と語り、「きっちりと原作の言いたいところには着地した。勇気と希望を持てる熱い映画です」と胸を張った。
「蟹工船」は夏、シネマライズ、テアトル新宿ほか全国公開。
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