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インタビュー
「ペネロピ」クリスティーナ・リッチ インタビュー
「ペネロピ」クリスティーナ・リッチ インタビュー
自分の外見で好きなのは背が低いところかな
コンプレックスを抱えながらも卑屈になることなく、自分らしさを受け入れていく少女の姿を描いたラブストーリー「ペネロピ」が3月1日より日本公開を迎える。本作で豚の鼻をもつ主人公ペネロピを演じたクリスティーナ・リッチが、昨年12月に来日。メジャーからインディーズまで幅広い役柄を演じ、“個性派”と形容されることの多い彼女が、本作の撮影裏話や作品選びのポイント、今後のことについて語ってくれた。
profile
[クリスティーナ・リッチ]
1980年2月12日、米カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。8歳のときに学校のクリスマス劇に出演していたところを、地元の演劇批評家に見出され、90年「恋する人魚たち」で映画デビュー。その後「アダムス・ファミリー」シリーズのウェンディーズ役が絶賛され、95年のヒット作「キャスパー」でスターダムへと駆け上がる。98年に「バッファロー'66」、「I Love ベッカー」、「熟れた果実」での演技により、ナショナル・ボード・オブ・レビューの助演女優賞に輝いた。その他、「耳に残るは君の歌声」(00)、「モンスター」(03)、「ブラック・スネーク・モーン」(06)など、メジャー映画からインディーズ作品、コメディからホラーまで、幅広いジャンルで活躍している。
「ペネロピ」
配給:東京テアトル=デスペラード
3月1日(土)、テアトルタイムズスクエア他 全国順次ロードショー
オフィシャルサイト
作品選びのポイントについてお聞かせください。あなたが作品を選ぶのか、作品があなたを選ぶのか、わからないのですが、あなたにしか演じられない役が多いのは確かだと思います。また、本作にはどのような理由で出演を決めたのですか?
自分の外見で気に入っているのは背が低いところかな。子供の頃から皆に「背が低い」って言われ続けてきたけど、実は自分では気に入ってるの。どんなに狭いところにも入れることに密かにプライドを持ってるというか(笑)。変かもしれないけど本当よ(笑)。アクション映画で何人かで部屋に閉じ込められるような状況になると、大抵、私が空気孔を開ける役目になるのよね。あと、トランクにぴったり入れるのも最高だわ(笑)。

性格面で気に入っているのは、どんな状況にあっても大体のことは笑い飛ばせるところ。何か嫌なことが起きても、1分くらいイライラした後は、笑い飛ばすようにしているの。面白い面に目を向けて楽しむことができるところは自分の性格でも好きなところよ。
初めて豚の鼻をつけたときの感想を教えてください。
初めて豚の鼻をつけたのは特殊メイクのテストのときだったけど、最初につけた鼻はとても醜くて、つけ心地も最悪だった。その場にいた全員が私を見て息を呑んだくらいよ。監督は「醜い方が観客にペネロピの苦しみがわかる」と言ったけど、全員でNOと言ったわ。それでもう少し可愛い鼻にしてもらったの。豚の鼻を付けることには確かに慣れたけど、鼻を外すときに寂しいとは一切思わなかったわ(笑)。なんといっても糊で付けているから、決して心地いいものではないの。
ペネロピは悩める女の子にとって非常に共感できるキャラクターだと思うのですが、クリスティーナさんご自身も外見や性格のコンプレックスがあったのでしょうか?
私の場合は自分の性格がコンプレックスだった時期があって、以前は人と話したり社交したりすることがとても苦手だったわ。こういったインタビューを受けた日は、一晩中「馬鹿なこと言っちゃった。恥ずかしい!」ってずっと考えてしまったり。外に出て人に会うのが本当に苦痛だった時期もあって、すると必然的に一人でいることが多くなってしまった。でも、そのときの私は全然ハッピーじゃなかったし、せっかく素敵な経験がたくさん出来るかもしれないのに自分の粗探しをしているようではもったいないってあるとき気づいたの。それで、「自分は自分でいいんだ」って思うことに決めたのよ。毎日意識してそう思うように心がけているわ。自己批判したり後から思い悩んでも自分にとって何も役にも立たないし、そんなことよりも楽しくて価値のあることに時間を使うように心がけているわ。
逆に、ご自身の外見や性格で好きなところは?
自分の外見で気に入っているのは背が低いところかな。子供の頃から皆に「背が低い」って言われ続けてきたけど、実は自分では気に入ってるの。どんなに狭いところにも入れることに密かにプライドを持ってるというか(笑)。変かもしれないけど本当よ(笑)。アクション映画で何人かで部屋に閉じ込められるような状況になると、大抵、私が空気孔を開ける役目になるのよね。あと、トランクにぴったり入れるのも最高だわ(笑)。

性格面で気に入っているのは、どんな状況にあっても大体のことは笑い飛ばせるところ。何か嫌なことが起きても、1分くらいイライラした後は、笑い飛ばすようにしているの。面白い面に目を向けて楽しむことができるところは自分の性格でも好きなところよ。
クリスティーナさんは撮影前に入念に準備するタイプですか? それともセットに入って自然に役に入り込むタイプですか?
もちろん役によっては作品の時代背景などについての入念なリサーチを必要とするものもあるけど、それ以外では基本的にアクセントや外見の準備をするくらいよ。どんな役でも演じる以上は完全に理解していないと演じられないと思っているから、もし私が撮影セットに入って自然に反応できたら、それは私がその役のことをきちんと理解できているからだと思う。
「ペネロピ」クリスティーナ・リッチ インタビュー
本作で絶対に見逃して欲しくないシーンを一つ教えてください。
一つを選ぶのは難しいわ(笑)。う〜ん、本当に選べない! でも私はキャサリン(・オハラ)が大好きで、彼女と共演したシーンはどれもオススメよ。私自身、笑うのを止められなかったわ。
今後演じてみたい役はありますか? “女優クリスティーナ・リッチ”はどこへ向かっているのでしょうか?
どこに向かっているのかは自分でもわからないわ。でも女優でいることの醍醐味の一つは、色んなキャラクターを演じられるところだし、「ブラック・スネーク・モーン」のような強烈な役からペネロピのような役まで出来ることこそ面白いと思うの。実は「ペネロピ」の撮影は「ブラック〜」の1ヵ月後にスタートしたんだけど、あのときの私は「ブラック〜」の撮影で文字通り涙が枯れ果てていたから、ペネロピのような役を演じられたのは良かったわ。そのあとに「スピードレーサー」の撮影に入ったんだけど、これはアクションありスタントありの大作で、「ペネロピ」とは全くタイプの違う作品。でもすごく楽しかった。これからも違ったタイプの作品に出続けていきたいと思ってるわ。
編集部の呟き
取材部屋に現れたクリスティーナは、ドレスも髪型もまるでお人形さんのようにキュート。インタビュー中も、その表情豊かな大きな瞳に見入ってしまった。当日はヒールの高い靴だったせいかあまり身長の低さは感じなかったが、背の低いことがいかに素晴らしいかを語るクリスティーナは実に楽しげで、同じく“低い種族”としてはちょっぴり嬉しかったのだった。
(取材・文・写真:山内真理子)
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