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インタビュー
「王妃の紋章」ビル・コン 単独インタビュー
「王妃の紋章」ビル・コン 単独インタビュー
私の一族は女性の方が強いのでこの映画のような争いにはなりませんね(笑)
巨匠チャン・イーモウ監督最新作にして、中国史上もっとも華やかな唐王朝滅亡後の時代を舞台に描いた史上最大の愛憎劇!「HERO」「LOVERS」を抜いて中国映画史上歴代1位に輝いた「王妃の紋章」がこの春ついに日本で公開される。来日会見直後のビル・コンプロデューサーに話を伺った。
profile
[ビル・コン]
香港を代表するインディペンデント系映画会社「EDKO FILMS」代表。近年では、武侠大作「グリーン・デスティニー」がアメリカで驚異的な興行収入を記録し、アカデミー賞4部門、ゴールデングローブ賞などを受賞、当時最もポピュラーな外国語映画となった。本作のチャン・イーモウ監督とは「初恋のきた道」(99)、「HERO」(02)、そして第58回カンヌ映画祭で大絶賛を浴びた「LOVERS」(04)などでも組んでいる。
「王妃の紋章」
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
4月12日(土)全国ロードショー
オフィシャルサイト
「HERO」や「グリーン・デスティニー」など数々の大作を手掛けてこられたビル・コンさんですが、今回この作品をプロデュースしようと思ったきっかけは何だったのですか?
「HERO」や「グリーン・デスティニー」よりも更に成功する作品を撮りたいと思ってこの作品に決めました。「王妃の紋章」はストーリーが大変ドラマチックな展開になっていましたので、ストーリーとしては「HERO」よりも面白いと思いました。
チャン・イーモウ監督とは何回もタッグを組んでいらっしゃいますよね。会見で監督がビル・コンさんのことを「監督なら誰でも一緒に仕事がしたくなるくらいに良い人だ」と話しておられましたが、逆にビル・コンさんがチャン・イーモウ監督と仕事をしたいと思うのはなぜですか?
チャン・イーモウ監督は私よりもさらに“良い人”だからです(笑)。プロデューサーと監督の関係は、まずはベストフレンドであり、同時にベストパートナーであらなければならない。ベストフレンドとは困難にぶつかったときに躊躇せずに相手を助け、一緒に乗り越えていく関係を指します。そしてベストパートナーは、共通した目標をもっています。撮りたい作品が一緒だから、まさしく私とチャン・イーモウ監督との関係は、ベストフレンドでありベストパートナーなんです。
撮影で苦労したことはありましたか?
今回の撮影は大変スムーズに行われて、現場も和やかだったんです。出演者も皆素晴らしいので滞りなく撮影が進みました。私はずっと現場にいたのですが、皆がとてもリラックスしているのを感じました。

一番大変だったのは「LOVERS」の撮影でしたね。ロケをウクライナで行ったので、フィルムを撮った後に普通のルートで外に持ち出すことが出来ないんですよ。だから密かに持ち出したり、あと技術的なトラブルも起きてスタッフとの交流も神経がピリピリしていましたしね。

当時雪のシーンを撮る予定はなかったのですが、雪が突然降ってきたのでエンディングは仕方なく雪のシーンに変更したりと、「LOVERS」のときは予期せぬアクシデントが本当に多かったんです。でも今回の撮影ではそんなことは一切起こらず本当にびっくりするくらいスムーズにいきました。
この作品は、衣装、セット、人の数など様々なところに莫大な費用と力を注がれていますが、制作する上でビル・コンさんが一番こだわった点はどこですか?
基本的にスムーズで全然苦労がなかったので、特にはなく、まあ全部でしょうか。例えばチョウ・ユンファにこの映画への出演を打診した時は、彼がチャン・イーモウ監督、そしてコン・リーと一緒に仕事をやりたがっていたのでスムーズに決まりましたし、人選もスムーズに決まりました。何度も言いますが、最初から最後までとにかくスムーズだったんです(笑)。
最後にお伺いしたいのですが、ビル・コンさん自身はこの映画中の世界ように豪華絢爛な王室の生活をしてみたいと思いますか?
実は自分は5人兄弟で大家族なのですが、幸いなことに父は穏やかな人ですし、母も優しい人なのでとても穏やかな家族です。基本的に私の一族は女性の方が強いので、この作品とは反対で、みんな奥さんを怖がっていますよ(笑)。
編集部の呟き
優しい声とまなざしでインタビューに答えてくださったビル・コンさん。最後の質問には少し照れながらも嬉しそうに家族のことを語られる表情が印象的でした。チャン・イーモウ監督もおっしゃっていたように本当に“良い人”だということが伝わってくるステキな方でした。
(取材・文・写真:宮崎彩加)
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