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| 遊びたいならその遊びを自分で発明しなければならない。そこから想像力が生まれるわけなんだ
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| 『ニキータ』『レオン』のヒットメーカーであるリック・ベッソン監督の最新作『アーサーとミニモイの不思議な国』。ごく普通の少年アーサーが自分を愛する家族を守るため、冒険へ旅立つファンタジー・アドベンチャーである。実写と3Dアニメーションの融合が織り成す本作には、『チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモアを筆頭に、マドンナやデヴィッド・ボウイといった豪華な面々が参加している話題作である。長い年月をかけて壮大な物語を作り上げた巨匠に話を伺った。
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[リュック・ベッソン] 『最後の戦い』で長編映画デビュー。その後は『グラン・ブルー』『ニキータ』などヒット作を連発。当時無名だったナタリー・ポートマンやミラ・ジョヴォヴィッチといった女優を発掘する以外にも、『TAXi』や『トランスポーター』などのプロデューサー業でも手腕を発揮している。
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『アーサーとミニモイの不思議な国』
配給:アスミック・エース
9月22日(土) 丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて全国拡大ロードショー
オフィシャルサイト |
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| 監督は、常に新しいことに挑戦している印象があります。今回も斬新な手法で映画を撮られていますね。
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| いつも新しいことに挑戦するスタイルは間違っていないと思う。そうじゃないと飽きしまうから。他の監督の作品を見ても、最初の数分間は驚きが持続するけど、その後はスタイルが固定化されている気がするんだ。他の作品を見てやりたくないことは、自分でもやりたくないからね。 |
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| 本作で3Dアニメーションを駆使されていますが、以前から実写以外での演出方法やファンタジーという題材に興味があったんでしょうか?
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いや、そういうわけじゃなくて、全てはストーリーあってこそなんだ。だって、主人公アーサーは2ミリになったんだよ。この映画のために、身長が2ミリの男の子を探す努力をしたけど、さすがにいなかったよ(笑)。だから、それらを表現する手段として特殊効果が必要なんだ。
でも、表現方法はアプローチの仕方で変えることができる。例えば『フィフス・エレメント』のシーンであれば、リールー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)がビルから飛んだシーンを表現するのに、彼女が飛ぶシーンをわざわざ撮らなくてもいいんだ。それをたまたま目撃していた人の顔をアップを撮ってもいいわけだよね。 |
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| キャラクター設定では、どのような点に気をつけられたのでしょうか?
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| まず、アーサーという主人公がいるよね。このキャラクターがどんな人物なのか観客に伝えるためには、彼が何かの反応を起こす存在が必要だから、まわりに他のキャラクタ−がいなければならない。ピュアな性格の主人公がいた場合、厳しい状況下におくとそのピュアな性格がさらに引き立つわけだ。 |
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| 劇中でジャック・ファイヤーというお酒のような飲み物が登場しますが、何かイメージされていたのものがあるのでしょうか?
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ジャック・ファイヤーはサボテンドリンクのことなんだけど、現実に手に入る飲み物でちょっとスパイシーな味なんだ。
実は僕はお酒を飲まないんだよ。アルコール自体を飲んだこともないんだ。タバコも吸わないし、ドラッグもやらないよ(笑)。そもそもイマジネーションが溢れすぎるから、そんなものに頼らなくてもいいんだ。 |
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| 主人公アーサーですが、想像力豊かで好奇心旺盛な少年ですが、この人物像は監督の幼少期を反映させたものなのでしょうか? |
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| 僕の幼少期は、アーサーと同じようにテレビやインターネット、音楽やゲームも楽しめる環境ではなかった。だから、遊びたいならその遊びを自分で発明しなければならない。そこから想像力が生まれるわけなんだ。 |
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| 監督が幼少期に大きく影響を受けたものはありますか? |
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| 一つのことに影響されたことはなくて、自分のまわりの全てに対して影響をうけたと思う。今の子供たちは、何か知りたいことがあるとすぐインターネットで検索するだろ。でもそんなことじゃなくて、自然の中を散歩すれば色んなことを知ることができる。山がどう作られているのか、水はどんなふうに流れるのか。それらのことを知る事と、人生を学ぶ事は一緒だと思うんだ。
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| 監督業とプロデュース業、それぞれの難しさを教えてください。 |
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| プロデュース業は簡単だよ。サッカーで例えたら監督は選手で、プロデューサーはコーチとしてベンチで騒いでいればいいからね(笑)。僕のような怠け者はプロデューサーに向いているんだ。
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正直、インタビュー前は緊張気味でした。だって、あの『レオン』や『グラン・ブルー』を撮った巨匠ですから。映画のことをあまり知らない人だって名前ぐらいは聞いたことはあるはず。気難しいらしいという噂を耳にしていたので、不安7割、期待3割って感じでインタビューに臨んだわけですが、取材部屋に登場した監督を見てビックリ仰天!(死語?)。体格が相撲の力士並みの大きさで、イメージと全く違うわけです。そんな中、圧倒されながらもインタビューがスタート。
……で取材した感想ですが、やっぱり凄いの一言につきます。全ての答えが明瞭で、もっと話を聞きたくなるぐらいの奥深さがあります。インタビュー終えたら、なんだか「レオン」をもう一度観たくなりました。
(取材・文:昼神幸吉)
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