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| 殴り合うことによってより一層絆が深まったからこそ、あそこまで仲良くなれるんだなって思いますね
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| 屈指の不良生徒ばかり集まった悪名高い鈴蘭男子高校。校内では多数の派閥による争いが日々繰り広げられていた。そこへ現れた一人の転入生、滝谷源治が、今まで誰一人として成し遂げたことのない鈴蘭の覇権を狙ったことで、史上最大の抗争が勃発する…。原作コミックでは語られなかった完全オリジナルストーリーで実写化された『クローズZERO』。鈴蘭で最もトップに近いとされている滝沢源治のライバル、芹沢多摩雄役を見事に演じ切った山田孝之さん。映画への気持ちから役柄に関すること、さらには山田さん自身のことまで、寡黙な彼から様々な想いを伺いました。
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[山田孝之] 1983年、鹿児島県出身。『ウォーターボーイズ』『H2〜君といた日々〜』『世界の中心で、愛をさけぶ』『タイヨウのうた』など、数々の人気ドラマに出演。『電車男』(05)で映画初主演を果たし、その後も『手紙』(06)、『そのときは彼によろしく』(07)などで主演を務めている。
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『クローズZERO』
配給:東宝
10月27日より全国東宝系ロードショー
オフィシャルサイト |
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| 完成した作品をご覧になった率直な感想はいかがでしたか?
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最初は2時間8分って長いなって思ったんですけど、その長さを感じなかったのはちょっと安心しました。あとは、なんだかんだこっちのやってる気持ちとか作ってる側の意志があったにしても、ひたすら殴り合って血が出て…という面から、単なるバイオレンス映画にみられないかが心配だったんです。とにかくより多くの人に観てもらわなきゃ伝わらないし、良いか悪いかもない。別になんか恨み合って、殴られたからまた相手を殴ってるとかそういうものではなく、相手の強さを認めていて、その強さを自分の拳を持ってもっと知りたい、そいつと分かり合いたいから殴り合っている…。まぁ女の人にはたぶん理解できない感覚だと思いますけど(笑)。でもまず女の人が2時間もつかもたないかっていうところが勝負だったんですよね。まぁ観れるんじゃないかなって思ったんで、それは多少は安心してます。
Q:血が出るという話がありましたが、本当に殴り合っていたんですか?
顔以外は本当にやりましたよ。顔はやっぱりもうシャレにならないので。痛いし(笑)。腹を殴るとか蹴るとか、そういう時はやっぱり基本的に当てていました。
Q:本気でですか!?
いや、ちょっとは抜きますけど、6〜7割くらいでは殴ってます。やっぱり腹はそんなに殴られても痛くないっていうのと、ある程度当てた方がお互い安心っていうか、ギリギリで止めなきゃってなると、そっちの方が気を遣っちゃって、なんか思いっきり殴ってるように見えないし、打たれる方も、ふりで痛い顔するだけより、実際当ててもらってる方が自然と体も動くし、表情も顔に出ますからね。誰がそうしようって言い出したわけではないですが、自然とそれが一番いいだろうっていう空気になってましたね。 |
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| この映画は高橋ヒロシさんの『クローズ』という漫画が原作ですが、読んだことはありましたか?※高橋ヒロシさんの「高」は正しくは旧字体です。 環境により表示できないため、高を代用文字としています。 |
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知ってはいましたが、撮影前には読んでなかったんです。僕は、原作があるものをやるときは、基本的に原作を絶対読まないんですよ。なんか意識しちゃって嫌なんで。でも今回はまず台本をもらって、そのあと原作を読みました。何より面白いし、不良という役も望んでいたし、特にこの“芹沢多摩雄”っていう役は、登場人物の中でも一番かっこよかったので絶対にやりたい!と思いましたね。
今回原作を読めたのは、原作にはないキャラが出てくるオリジナルストーリーだったからというのも大きいと思います。その場合、逆に読んだほうが良いのかなって。『クローズ』がどういう世界観なのか、その中に生きているキャラクターはなにをどういう風にしゃべっているのか、どういう気持ちで喧嘩に行くのか、何をきっかけに喧嘩をするのか、そういうことは知らないといけないですから、そのためにも今回は読ませていただきました。
Q:ちなみに山田さん的にはこういう世界はどうですか?
いやぁ、僕は合わないですね(笑)。喧嘩もあんまりしないし。痛いのは嫌ですから(笑)。人の顔を殴ったのも、今回の撮影中、あれだけある中で間違えて当たっちゃったっていうのが初めてでしたね。それでもやっぱり殴った方は相当凹みますからね。「うわ、やっちゃった」っていう…。
でもなんかあの空気感はすごい良いと思いました。喧嘩がとかいうんじゃなくて、男同士の固い絆とか、楽しそうな高校の雰囲気とか。あれもなんか、やっぱり彼らなりに殴り合うことによってより一層絆が深まったからこそ、あそこまで仲良くなれるんだなって思いますね。
Q:じゃあもし今から高校生になれるとしたら何がしたいですか?
今から行くとなったらもう楽しいですねぇ。とりあえずそうですね、何しようかなぁ…。16とか17とかですよね?もうとりあえず何でもやりますね(笑)。
Q:でも高校生だけど年齢はそのままだから…
だからこそできることがいっぱいあるじゃないですか!その当時じゃビビってできないことも、5年後くらいに思い返せば、その時どんなにややこしい人間関係とかも関係ないんだ、みたいなことをもう知っているから、全部やりたいことやってやろうって思いますね(笑)。
Q:特にこれはやりたい!っていうのはあるんですか?
ん〜何だろうなぁ…。まぁちょっと喧嘩もいいかもって思いますね。喧嘩もいいと思うし、渋谷にたまったりしてるのも、その時だったら許されるだろうからやってみるし…ナンパもするだろうな(笑)。 |
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| 一番大変だったのはどのシーンですか?やはり最後の大雨のシーンですか? |
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そうですね、まぁ体の面でいうとやっぱりキツかったですね。雨に打たれて何日間もずっと喧嘩ばかりで、疲労もたまっているし、体も冷え切ってるし。でも体の面は自分に鞭打ってなんとか気合で乗り切れるんですが、やっぱり気持ちの面での芝居の方が大変でしたね。
それで言うと、時生が病気で、多摩雄が腑抜けている時に、芹沢軍団の他の仲間が女の子をさらうじゃないですか。そうした時に、まぁ言うなれば“クローズ”ではないんですよ、あの行為自体が。女の子をさらうとかそういうことはナシであって、ポリシーに反することなんです。でも自分がトップである以上、メンバーがやったことに対して責任をとらなければいけない。それと同時に、自分も仲間に裏切られたと感じるし、彼らに対する友情の気持ちもあって、「なんでそういうことするんだ!そうじゃねえだろ、俺らがしたいことは!」っていう気持ちもある。だけど相手に対しても見せ方というか、一応仲間をぶっ飛ばしておかないと示しがつかないというか…。そのシーンがやっぱり、相手に対してとか自分の気持ちとか、こいつに対してとか、こっちからこの人に対しての気持ちとか、全部を背負ってるシーンだったので、ただ殴るだけだと、威張って単に子分を殴っているようにしか見えないし、全員が仲間で子分じゃないから、そこらへんは本当に悩みましたね。できあがりを観ても、もっと違うふうにできたかもしれないと思いましたし。その点でやっぱりあの部分が一番大変でした。
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| この作品に携われて良かったと思うことはなんですか? |
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| 携われたこと自体ですね。もう本当に。こういう男子校みたいなノリも楽しかったです。あと殺陣をいっぱい経験できたのもよかったし、三池監督に会えて、ああいう演出をされる監督もいるんだっていうことを知れたのもすごい良かったです。本当にもう、この映画に携われたこと自体が全部ひっくるめて最高でした。
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| (C) 2007高橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会
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| では最後に、この映画をご覧になる皆様へメッセージをお願いします! |
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| やっぱり女性の方には観づらいとか、原作ファンの人たちからしたら「『クローズ』じゃない」「『クローズ』のイメージを壊してる」とか、そういった気持ちも色々あるでしょうが、僕たちキャスト、スタッフが今もっている力を全て注ぎ込んだ作品です。そうして原作の世界にかなり近いものが作れたと思っていますし、漫画ではなく実写版の『クローズ』としては、これ以上のものは他の誰がやってもできない!と確信するくらい自負をもっているので、とにかく一つの作品として観て、楽しんでいただけたらと思います。
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舞台挨拶後にインタビューに応じてくれた山田さん。疲れている様子を全く見せず、クローズに対する思いをものすごく熱く語ってくれました。事前に聞いていた話によると山田さんはあまり多くを語ってくれない方であるはずが、実際は全くの正反対で、用意していた質問の半分も聴けずに時間が来てしまうという嬉しいハプニング(笑)。写真撮影の後に、その中の一つであった「クローズゼロに出演している黒木メイサさんに自分がよく似ていると言われるが、山田さん的にはどう思うか」という質問をぶつけることに成功(笑)。返事は「似てないんじゃない?(笑)」というキビシイものでした(笑)。そんな山田さんの不良な一面がみられる映画『クローズZERO』。もう兎にも角にも観るしかないっ!
(取材・文・写真:浦川瞳)
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