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| ガーナの障害者はほぼ100パーセント、路上で物乞いをするしか生活の手段が残されていません。私の活動の目的は、それをやめさせることです
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| 片足に障害をもったガーナ人アスリートを追ったドキュメンタリー映画『エマニュエルの贈りもの』が、いよいよ6月23日より日本で公開される。本作に出演した義足のアスリート、エマニュエル・オフォス・エボワ氏がガーナより来日し、インタビューに応じてくれた。
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[エマニュエル・オフォス・エボワ]
1977年、西アフリカ・ガーナで片足に重度の障害をもって生まれる。ハンディキャップを克服し、単独自転車でガーナ全土を走破したのを始め、義足をつけトライアスロンに挑戦するなど、障害者スポーツを通して母国の障害者福祉を変えるべく精力的に活動を続けている。
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『エマニュエルの贈りもの』
配給:デジタルサイト
6月23日、渋谷シネマGAGA!他にて全国順次ロードショー
オフィシャルサイト |
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| 本作に出演することになった経緯をお聞かせください。
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99年の終わり頃から2000年にかけて、ガーナを自転車で走破するというプロジェクトを立ち上げたのですが、スポンサーがなかなか見つからず苦労していました。そこで、ガーナの知り合いを介して米国の障害者アスリート財団(The Challenged Athletes Foundation)に嘆願書を書いたんです。すると、すぐにカリフォルニアから自転車などを送ってくれました。
ガーナは障害者に対して非常に厳しい国です。障害をもった子供が生まれると“家族の恥”だとして殺してしまうことが多くあります。でも、私の母は常に私を励まし、一生懸命に育ててくれました。自転車でガーナを横断しようと思ったのは、障害者に対する偏見や、路上で物乞いをするしか道が残されていないガーナの障害者たちの現状をなんとか変えたいという思いがあったからです。 障害者アスリート財団は自転車を提供してくれただけでなく、私をアメリカに招待してくれ、私は右足を切断して義足の手術を行なうことができました。そのときしばらくカリフォルニアに滞在していたのですが、基金の方を通じてフィルムメイカーのリサ・ラックスとナンシー・スターンに出会いました。彼女たちはちょうどドキュメンタリーの題材を探していたので、そこから私の密着取材が始まりました。当時はまだどんな映画になるのかは全く見えていませんでしたが、とりあえず私の活動に密着してフッテージを撮りためるようになったんです。アメリカとガーナを二度ほど往復して、このような長編ドキュメンタリーになったわけです。
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| 様々な活動をされていますが、ご自身、そしてガーナに対して抱いている夢はどんなことですか?
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私が最も力を注いでいることの一つは教育事業です。現在、障害者の子供たち25人を支援して健常者たちと同じように教育の機会を与える活動を行なっていますが、2008年には地元地区の議会に立候補して、もし政治に参入できたら、障害を持つ子供たちの小学校と中学校の学費を免除するという法案を提出するつもりです。
私自身、実は弁護士になりたいという夢を持っていました。しかし、子供のときに母を亡くし、弟妹たちの面倒を見るために学校を辞めざるを得なかったので、勉強ができませんでした。これからは、障害者であっても大統領や王様などなりたいものになれる社会にしていかなければと思っています。
また、ガーナにアフリカ最大級のスポーツ施設を建てるという目標もあります。障害者に実際にスポーツをする場所を提供するためです。現在、2008年の北京パラリンピックに派遣できるよう障害者のスポーツチームを編成しているところです。
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| これまでに多くの大切な出会いがあったと思いますが、最も印象的だったのは? |
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| 本作でナレーションを務めているオプラ・ウィンフリーさん、そしてブッシュ大統領です。二人ともお会いしたときに「エマニュエル、あなたは私のヒーローです」とおっしゃってくださったんです。その言葉は、お二人が私の存在や活動から何かを感じ、学びとってくださったことの証明だと思っています。私自身、本作を何度も観ていますが、観るたびに学ぶことが沢山あります。ガーナだけでなく世界中の人々にとってのヒーローにならないといけないんだという励みにもなるので、お二人の言葉は常に心に留めています。
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| ハンディキャップがあることや貧しいことをポジティブに受け入れられない人も多いと思うのですが、そういった人々に対してどのようにアプローチされているのですか? |
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ガーナの障害者はほぼ100パーセント、路上で物乞いをするしか生活の手段が残されていません。私の活動の目的は、それをやめさせることです。私はこれまでに大勢の路上の障害者に対して、とにかく物乞いをやめてこのような現状をなくしていくことが大切だと説いて回ってきました。
映画にも出てきますが、サラという女性の障害者もかつては物乞いをして生計を立てていました。でも現在は私の基金を通じて子供たちを学校へ送るスポンサーを見つけ、物乞いはしていません。まず自立をさせて、考え方そのものを変えてゆくことが大切だと思っています。
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本作のプロモーションのため、はるばるガーナから来日したエマニュエルさん。途中で体調を崩して日本到着が遅れるハプニングがあったそうだが、取材には長旅の疲れも見せず、ガーナの障害者を取り巻く現状やご自身の夢について熱く語ってくださった。日本に対しては電化製品大国のイメージがあるとおっしゃっていたが、秋葉原へは行かれたのだろうか?
(取材・文・写真:山内真理子)
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