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インタビュー
『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』須賀健太インタビュー
須賀健太
俳優としてどうしも譲れないものは……“ヘン顔”!
一色まことのロングセラーコミック「花田少年史」(講談社刊)が実写となって登場! ほのぼのとした笑いの中で、家族の尊さ、温かさに気づかせてくれる映画版『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』。大ヒット作『ALWAYS 三丁目の夕日』の役柄からガラリと変わり、映画初主演の本作では、素に近いという腕白っぷりを存分に発揮してみせている名子役・須賀健太がインタビューに応えてくれた。
profile
[須賀健太]
1994年、東京都生まれ。第29回日本アカデミー賞にて、作品賞や監督賞などほとんどすべての賞に輝いた『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)での古行淳之介役で見事な演技力と存在感をアピールしたのは記憶に新しい。東山紀之主演の連続ドラマ『喰いタン』(NTV)でも活躍。その他の出演映画は、『雨鱒の川』(04)、『GODZILLA FINAL WARS』(04)、『感染』(04)など。本作で映画初主演を果たした。『コワい女 うけつぐもの』と『椿山課長の七日間』が11月に公開予定。さらに2006年は「ディズニー・オン・アイス」のメイン・プロモーション・サポーターを務めるなど、映画・TV界にとどまらない人気と実力を兼ね備えた名子役として高い評価を得ている。
『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』
配給:松竹
8月19日(土)より<夏休み>ロードショー!
オフィシャルサイト:http://www.hanada-shonen.com/top.html
Q1
今回はものすごく腕白な男の子の役でしたが、演じやすかったですか?
そうですね、割に素に近かったので(笑)。

Q.それじゃあ、『ALWAYS 三丁目の夕日』で演じた古行淳之介より、自分に近かったのですか?

そうです。だから、淳之介に比べたら、少しは演じやすかったです。

Q.この役をどうしてもやりたかったそうですね?

たまたま、夜中にアニメを見たんですよね、ちょうど起きてしまったので(笑)。テレビをつけたら、やってたんです。で、「こういう映画の話があるよ」と言われてマンガを読み、“あ、これ、アニメでやってた”と思い出して。すごく印象的だったんですよね、自分と近かったので。だから、「やりたいです」って言いました。

Q.原作のマンガを読んでどう思いましたか? アニメと違いは感じましたか?

アニメだと、声と色がついてますけど、マンガだとほとんど色がついてないですし、声も想像しなくちゃならないですよね。でも、話はマンガもアニメも同じなんで、すごい入りやすかったです。一話だけですけどアニメを見て、声の感じとかは覚えてたんで、映画ではそれを思い出してやってみました。

Q.どのように役作りをしたのですか?

役作り……って、してないですね。ホントにそのまんまです。

Q.台詞はどういう風に覚えるんですか?

覚え方というのはあんまりないですけど、“これはどういう感じで言ったらいいかな”とか考えながら台本を読んで、それが決まったら覚えていくって感じでやってます。僕はそのやり方だと比較的、覚えられるんです。

Q.今回は頭を丸めていましたけど、どんな気分でしたか?

僕はちっちゃい頃、スポーツ刈りだったんです。ちょっと前も、これほどではなかったですけど、刈ったことがあったので、抵抗はなかったですね。今回やってあらためて、“頭、丸いんだな”って思いました(笑)。
Q2
父母役の西村雅彦さんと篠原涼子さんの印象は?
西村さんは怖い人なんじゃないかと思ってたんですけど、すごく優しく話しかけてくれましたし、篠原さんも面白くて、いろんな話をしました。あと、篠原さんには、おもちゃのゴキブリでいたずらしたりしました(笑)。

Q.本当のお父さんはどんな方なのですか?

花田家のお父さんと同じです。「わぁ〜!」みたいなところが似ていました(笑)。

Q.おかしいシーンとか、思わず笑ってしまったりしませんでしたか?

北村(一輝)さんに向かってお弁当のご飯を吹き出すところがあって、吹き出すまではよかったんですけど、吹き出した後はあまりにおかしくて、顔が見られなかったですね(笑)。そこまではいかなくても、笑いそうになったりだとか、想像以上におかしかったです。

Q.篠原さんとの掛け合いのシーンがかなりおかしかったんですけど、すんなりできましたか?

原作を読んで、どういう感じで掛け合うかというのはわかっていましたから。篠原さんがバーッ!と言ったら、バーッ!と言い返すみたいな感じでした。大変ではなかったですけど、“どう来るんだろう”と考えながらやってました。

Q.もたいまさこさんとの共演シーンも面白かったですけど、トイレから出てくるシーンはどうしたんですか?

あれはですね、トイレのセットがあって、本当に体がすっぽり入っちゃうんですよ(笑)。便器のサイズは普通と変わらないんですけど、穴の中が大きく開いてるんです。すみません、下品な話で(笑)。

Q.いえ、質問が下品でした(笑)。そんな、もたいさんとの絡みはいかがでしたか?

もたいさんは『ALWAYS 三丁目の夕日』の煙草屋のおばあちゃんでしたし、その前も何度か共演したことがあるんです。すごく面白くて優しい人で、いろいろ話したりしましたね。

Q.犬との共演はいかがでしたか?

初めは“どうなんだろ”と思ってましたけど、じつはすごくやりやすかったです。パコちゃんという名前なんです。よく言うことを聞いて、えらいなと思いました。

Q.おうちでは動物を飼っていないんですか?

動物は飼ったことがないんです。僕には弟と妹がいて、弟はまだちっちゃいので、犬とかは飼えないんですよ。妹は飼いたいらしくて、ゲームで犬を育てるのをやってます。
Q3
今回は一度死んで、体から離れてしまう幽体離脱のシーンがありましたが、そのときの気分は? あと、幽霊と話した気分は?
幽体離脱って、よくするって言うじゃないですか。本当にしてみたいなと思うときがあるので、楽しかったです。でも、映画だからいいけれど、本当だったら大変だなと思います。

Q.空中に浮かんだときの気分は?

実際には、そんなに高くはなかったんですけど、面白かったです。ワイヤーは初めてだったんで、すごく楽しかったですね。

Q.ドキドキしましたか?

初めはしたけど、ちょっと上がってからはすぐに楽しくなりました。

Q.CGのところはどういう風に演技したんですか?

実際にはない物の前で演技するのが大変でしたけど、監督が「ここにはこういう人がいて、こういう物があって……」と説明してくれたので。でも、ブルーバックなので、結構大変でした。

Q.幽霊は怖いですか?

優しい幽霊だったら会いたいですけど、怖いことは怖いですね。

Q.見たことは?

ないです。

Q.ホラー映画は観ますか?

ホラーはあんまり……。TVでよくやっている体験談ものだったら見られるけど。それはあんまり怖くないです。でも、映画はちょっと……。
Q4
演じていて、楽しかったシーンは?
全部ですね。シーンというよりも、全部が全部、楽しかったです。撮影もすごく面白かったですし。

Q.泣くシーンでは、涙がすぐに出てくるんですか?

今回は、あまり泣かないんです。泣くよりも、笑うほうが多かったですし、ヘンな顔をするところもありましたし。

Q.ヘンな顔がすごくおかしかったです。

ありがとうございます。やってみたら、できたって感じで(笑)。でも、一つは前からずっと練習して得意なのがあって、他は全部即興なんです。“ヘン顔”面白かったと言われるのは初めてなんで、嬉しいです(笑)。

Q.得意な“ヘン顔”、今、やってもらっても大丈夫ですか?

大丈夫です!(と言って、やってくれる須賀くん)こんなのばっか、みたいな(笑)。

Q.今回は、アドリブはあったんですか?

あまりなかったですけど、空から落とされるシーンで、ズボンにシャツの裾を入れるところは、監督と考えてやりました。

Q.楽しいシーンばかりだったということですが、水に浸かっていたときは辛くなかったですか?

辛いというより、やっぱり楽しかったです。寒かったですけど。

Q.あれは本当に海に浸かっていたんですか?

いえ、スタジオに巨大なプールを作ったんです。本物の漁船を置いて、波を出したり、雨を降らせたりだとか、嵐の夜にそっくりにしてましたね。すっごくしゃべりにくかったです。しゃべっても、声が負けちゃうんですよ、嵐に。しかも、夜だし雨降ってるし水の中なので、動きがあまり伝わらないから、動作を大きくしなければいけなかったということと、水が重かったのは大変でした。嵐のところは4日間で撮ったんです。僕自身は3日間でしたけど。一緒だった西村さんが支えてくれて、「冷たくない?」とか聞いて気を遣ってくれました。

Q5
撮影の合間はどういう風に過ごされたんですか?
お化け役の安藤(希)さんとも、おもちゃで遊びましたし、家族とはトランプをやったりしてましたね。あと、友達役の人たち、壮太役の松田くんや桂役の鬼頭さんたちと一緒に遊んだりして、面白かったです。ゲームとか、鬼ごっこをしましたね。

Q.ロケ地の広島にはどのくらいいたんですか?

1ヵ月です。夏休みの間。

Q.家はセットだったんですか?

セットでした。でも、スタジオでも全く同じのを使ってたんで、映画を観ても全然見分けがつかないんですよね。冒頭の自転車を乗るシーンは広島で撮りました。

Q.離れのトイレはどうでした?

夜は行けないですね。

Q.夜行けないとしたら、一路みたいにやっちゃいますか(笑)?

あそこまではいかなくても、あういう家だったら、裏から出て、そこら辺にバーっとすることはあり得ますけど(笑)。一路みたいに庭でやっちゃうことはないと思います。

Q.広島でおいしかった食べ物は何ですか?

お好み焼き。それと、生のタコがおいしかったですね。気がついたら、タコばっかり食べてました(笑)。

Q.地元の子供たちとは仲良くなったんですか?

はい、結構話をしたりしました。船に乗っているとき、バックのシーンがあるんですけど、僕の代わりに坊主になる子が必要ということになって、その子とは結構仲良くなりましたね。

Q.その子は、坊主になるのを立候補したんですか?

「ゲーム買ってあげるから、やって」みたいな(笑)。

Q.地元の子供たちと一緒にどこかへ行ったりしたんですか?

お休みの日に、釣りをしに行くって話もあったんですけど、「危ないから止めろ」って言われて、行けなかったんです。行きたかったですね。でも、海がきれいだったんで、海に入ったりはしました。

すでにたくさんの作品に出演していますが、どういう作品で演じるのが好きですか?
今回のような、素に近い役を演じられる作品がやりやすいです。今までは、病気だったりとか静かな役が多かったので、こういう役は今回が初めてくらいだったんですよ。だからこれからももっと、こういう元気な役、やってみたいですね。

Q.ものすごくシッカリしてますが、演じることは昔から好きだったんですか?

保育園での学芸会とかは好きでした。意識し始めたのはいつ頃なのか思い出せませんけど、知らないうちにこうなってました。
須賀健太
須賀健太
Q7
夏休みはどんな風に過ごすんですか?
ラジオ体操行って(笑)、午前中は勉強して、午後からはボーッとしてるか、友達と遊ぶかしてます。

Q.どんな遊びをしてるんですか?

テレビゲームや鬼ごっこです。マンションの中なんですけど、走り回ってます。家は7階なんですけど、下から上まで使ってますね(笑)。

Q.一路みたいに、外で遊びたいと思いませんか?

でも、外でも結構遊んでるんで。野球もするし、いろいろします。

Q.普通のお休みの日は何をしているんですか?

弟と妹と遊んだり、友達と遊んだり。弟と妹とはプロレスとかしてます。弟はまだちっちゃいんですけど、強いんですよね。(おでこの傷を指して)ここもやられたんです(笑)。

Q.今は小学生なんですね?

はい、小学校6年生です。

Q.好きな科目と嫌いな科目は?

好きな科目は図工と理科で、嫌いな科目は社会の歴史と、国語の漢字です。

Q.スポーツは?

サッカーはチームでやってて、好きなことは好きなんですけど、微妙です。結構負けるんで。でもバスケは今のところ、全勝です。

Q.中学に行くのは楽しみですか?

そうですね。どんな友達ができるかな、って。

Q.どんな部活をやりたいですか?

ん〜、冗談で“帰宅部”(笑)。今のところはないんですよね。いいのがあったら入りたいけど。バスケも身長が低いんで、どうかなって。

Q.これからどんどん伸びますよ。

ご飯をいっぱい食べれば伸びるかな(笑)。
Q7
憧れている俳優さんや好きな映画はありますか?
憧れている人は、今はまだいないです。映画は、『交渉人 真下正義』が好きですね。すごく面白くて、劇場で2回観て、DVDも買いました。

Q.じゃあ、刑事役とかやってみたいですか?

刑事役はあんまり……。でも、声は変えてみたいです、電話とかで(笑)。あれはやってみたい(笑)!

Q.『踊る大捜査線』は?

映画は観ましたけど、面白かったのはやっぱり『交渉人 真下正義』でしたね。

Q.TVドラマは見てないんですか?

見てないんですよね。見てみようかな。

Q.ご自分の出た作品で好きなのは?

『花田少年史』です(笑)。『ALWAYS 三丁目の夕日』も好きですけど。

Q.ドラマと映画の現場は違いますか?

おんなじですけど、映画のほうが人数は多いかな。だから、今回も宴会やりました(笑)。

Q.映画はよく観るんですか?

映画マニアです(笑)。劇場で1週間に1回くらい観ますよ。お母さんが結構映画好きなので。うちは水曜日に観に行くんです、レディース・デイだから(笑)。『DEATH NOTE デスノート 前編』も観ましたよ。

Q.『DEATH NOTE デスノート』は原作も読んだんですか?

読みました、全巻。

Q.難しくなかったですか?

難しかったですけど、面白かったです。

Q.今度また、マンガの映画化作品で主人公をやるとしたら、誰をやりたいですか?

『BLEACH・ブリーチ』の日番谷冬獅郎という、チビだけど強い子がいて、すごくカッコいいのでやってみたいです。

Q.じゃあ、俳優としてこれは譲れないということはありますか?

なんだろ……。“ヘン顔”(笑)!
Q7
今作ではタイムスリップしてますが、もしもタイムスリップできるとしたら、いつの時代に行きたいですか?
未来です。僕が30歳くらいのときって、車やケータイ、靴、学校とか、どうなってるのかなって、すごく気になりますね。そういうのを全部見たいです。

Q.30歳の自分に会ってみたいですか?

顔はあんまり見たくないですね(笑)。

Q.何をやってると思います?

夢は探検家なんで、探検してるかな〜と。探検しながら、こういうお仕事もやってるかも。

Q.じゃあ、俳優はあくまで副業で、本当は探検家をやりたいんですか?

でも、今は楽しいから、どうなるかはわかんないですね。未来に聞いてください(笑)。

Q.どういう所を探検したいですか?

アマゾンとかのジャングルを。いろいろな生物がいると思うんで。新しいのを発見して、名前を付けたいですね(笑)。あと、そこに家も作りたいです。でも、虫は嫌いなんですよね。昨日の撮影のとき、虫がすんごくいて、死ぬかと思いました(笑)。

Q.それじゃあ、アマゾンには行けませんよ(笑)。

行けますよ(笑)! 虫に遭わなきゃいいんですから。殺虫剤でなんとかします(笑)。

Q.今、ハマっていることはありますか?

PSPです。『BLEACH・ブリーチ』のゲーム版に。あとは、鬼ごっこ。大好きです。逃げるほうが好きなんです。例えば、どこからどこまでの地区を何時間……と決めてやってるんですよ。もって2時間ですけど。僕は、決めた地区のギリギリ端まで行って、そこで待機します(笑)。

Q.大切にしている物は?

戦隊ものが好きなんで、戦隊もののロボットは、弟にも触らせたくないかな。

Q5
この作品を友達に勧めるとき、どんな風に言いますか?
「面白いと思うから、観てね」と言います(笑)。僕の友達がたまたま、親子試写会で観たんですけど、「面白かった」と言ってくれて、“よかったなぁ〜”って思いました。感想を聞くのは恥ずかしいんですけど、言ってきてくれたら嬉しいです。特に、良いことを言われたら(笑)。

Q.ご自身では完成した映画を観て、どんな印象でしたか?

広島の空や山や海がすごくきれいに撮れてるなぁと思いました。全体的に、とても自然に見せてくれていた気がします。

Q.どこが一番の見どころですか?

見どころはたくさんあるんですけど、嵐のシーンの撮影が大変だっただけに、見てもらいたいです。

Q.どんな人たちに観てもらいたいですか?

家族の話が中心なので、家族で観に来ていただけるといいですね。でも、とにかく皆さんに観ていただきたいです。ちっちゃい子からおじいちゃん、おばあちゃんまで。家族全員で観に来ていただけると嬉しいです。
編集部の呟き
とにかく芸達者だ。個人的にはコメディーの演技ほど難しいものはないのでは……と思っているが、須賀くんのナチュラルさといったら、「天晴れ!」(←死語)と言うしかない。「素に近い」というだけじゃ、とってもやれっこない、小憎らしいほどチャーミングな傍若無人の腕白ぶり。そんな彼をはじめ、個性的な共演陣が揃っている本作は、気持ち良く笑え、ほんのり心温まる家族の物語だ。須賀くんの言うように、家族総出で観てほしい。その日の夕食は思いっきり盛り上がること請け合いだ。
インタビューが終わった後の須賀くんは、「見て、見て!」と、ケータイの待受にしている戦隊ロボットの写真を取材陣にお披露目。PSPも取り出して、『BLEACH・ブリーチ』の大好きなキャラを見せてくれたりと、大人顔負けの芸達者な少年も、素顔はまだまだ愛らしい小学生だったのが微笑ましかった。
(取材・文:松浦真居、カメラ:昼神幸吉)
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