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| アンソニーが創り上げる前のハンニバルを演じるわけだから、自分なりの若きハンニバルを演じたつもりだよ
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| 『ハンニバル』シリーズの最新作であり、殺人鬼ハンニバル・レクター博士の原点でもある『ハンニバル・ライジング』。世界で最も人気の高い悪役ハンニバル・レクターの若き日が描かれるため、アンソニー・ホプキンスからレクター博士役を引き継いだのが、フランスの新星ギャスパー・ウリエルである。鮮烈な存在感を見せた『かげろう』から着実とキャリアを伸ばしている彼に話を聞いた。
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[ギャスパー・ウリエル]
1984年11月25日、フランス生まれ。高校卒業後に、サン・デニス大学の映画科に進学。俳優としては、テレビや短編映画での出演を経て、モニカ・ベルッチやヴァンサン・カッセルらが主演した「ジェヴォーダンの獣」(01)の端役を射止める。その後、アンドレ・テシネ監督の「かげろう」(03)では、エマニュエル・ベアールの愛人役を演じ、強烈な印象を残している。その他の代表作は、ジャン=ピエール・ジュネ監督作『ロング・エンゲージメント』(04)。ラブ・ストーリー『パリ、ジュテーム』(06)など。
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『ハンニバル・ライジング』
配給東宝東和
4月21日(土)、日劇PLEXほか全国ロードショー
オフィシャルサイト:http://www.hannibal-rising.jp/ |
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| 『かげろう』から数年で、名優アンソニー・ホプキンスが演じたハンニバル・レクターを射止めた感想は? |
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| 俳優としてはまだ新米だけど、飛躍的にキャリアを伸ばした気持ちは全然ないよ。どちらかといえば、これまでと違ったタイプの映画を撮ったという印象だね。キャリアの中でこういうビッグバジェットの娯楽作品に参加することもあれば、『かげろう』のような作家性の強い映画にも参加することもあるし、うまくバランスを取りたいね。 |
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| ハンニバル・レクターを演じた中で、彼の魅力をどのように感じましたか? |
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| ハンニバル・レクターという人物は、いろんな意味で魅力的なキャラクターなんだ。俳優にとって悪役を演じることは役者冥利につきるからね。それにハンニバルは、悪役だけどヒーローでもある。残酷だけど、教養があってエレガントでとても礼儀正しいといった二面性を持ったキャラクターを作り上げていくのは楽しかったよ。 |
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| アンソニー・ホプキンスから受け継いだ演技の要素と、ギャスパーさんオリジナルのハンニバル像をどのように演技に反映されたのでしょうか? |
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| アンソニー・ホプキンスから受け継いだ要素は少ないと思う。彼の演技からインスパイアされた部分もあるけど、ほとんどは自分の中で作り上げたものが多く反映されているかな。もちろん、アンソニーは素晴らしい演技をしていたので、プレッシャーはあったよ。だけど、アンソニーが創り上げる前のハンニバルを演じるわけだから、自分なりの若きハンニバルを演じたつもりだよ。 |
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| 本作ではハンニバルが悪魔に目覚めていく過程が描かれていますが、ギャスパーさんご自身の中に悪魔ようなの部分はあるのでしょうか? |
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| 悪魔のようなダークな部分は誰しもが持っていると思うんだ。ただ、ハンニバルは自分と大きくかけ離れていた人物だから、そのダークな部分に惹かれることはなかった。撮影しながら過激な物語に少しは興味を持ったけど、普段の生活に影響を及ぼすことはなかったよ(笑)。こういうサディスティック役をたまに演じるのも楽しいよね。 |
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| 役作りのために、葬儀屋に行ったそうですが、何か刺激を受けることはありましたか?また、それ以外にどんな役作りをしたのでしょうか?
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| 実は葬儀屋でなくて、監督に呼ばれて医学生の解剖実習に行ったんだ。それは人体の中身を解剖して、内臓を見たり触ったりする内容だった。ハンニバル自身は医学生でもあったから、演技面で勉強になったよ。
役作りで一番時間をかけたのは、読書をしたり、映画を鑑賞することだった。トマス・ハリス原作の小説は全部読んだし、『ハンニバル』シリーズの映画も何度も観た。他には、実在した殺人鬼に関することをインターネットや本で調べたよ。
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| 劇中で剣道をするシーンがありますが、剣道を体験した感想は?
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| とても楽しかったよ。剣道の先生に指導してもらって1週間くらい練習したかな。剣道は好きな武道の一つだから、これからもできれば続けていきたいね。竹刀やお面など全てにおいてとても魅力的だから、今回の撮影で剣道の経験ができたことはとても貴重だったよ。武士道とハンニバル・レクターは精神的な面で繋がっていて、それがハンニバルの冷静な判断や姿勢の良さなどに表れていると思うよ。
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| ハンニバル役に没頭しすぎて、私生活で彼の癖や喋り方が出てしまったことはありませんか?
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| いや、そういうことは特になかったよ。俳優のなかには、プライベートでも役を引きずったりする人もいるかもしれないけど、ハンニバルが極端な人物だから、幸いなことに役を引きずることはなかった。もし、影響されていたら狂気の人間になってるよ(笑)。確かに暴力性の高いシーンはあったけど、血はイチゴの味がするし、それを嘘と分りながら演じているから、遊びのような感覚だったね。
ただ、役作りで大変だったのが、シリアルキラーの本を読んでいたときだった。残虐な事実が書かれているから、かなり気分が悪くなったよ。それに医学生の解剖実習に立ち会った日は、その一日お肉を食べることはできなかったね(笑)。
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| 来日は5回目になりますが、一番楽しみにしていることはありますか?
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| 今日も明日も取材のため、ホテルで缶詰状態だよ(笑)。夜だけが僕の自由時間だから、お気に入りのレストランでディナーをして、六本木へ飲みに行きたいね。でも、六本木は外国の人が多いから、渋谷に連れてってもらおかな。
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周囲の女性陣からため息が出るくらい超美形のギャスパー・ウリエル。時折、日本語を一言二言交えながらフランス語で喋る姿は母性本能をくすぐるらしく、まさにマダムキラーと言っていいでしょう。こんなイケメンが映画では、アンソニー・ホプキンスに負けないぐらい“ハンニバルっぷり”を見せてくれています。原作のファンやギャスパーファンも劇場で彼の大熱演をチェックしましょう!
(取材・文:昼神幸吉、写真:篠原藍)
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