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| この映画で描かれていることはシンプルで、やっぱりなんといっても恋愛がテーマだと思っています
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| 女優生活25周年を迎えた石原真理子が発表した自叙伝『ふぞろいな秘密』(双葉社刊)。50万部に届くこのベストセラーを基に、石原自らがメガホンをとりできあがった究極の純愛映画である本作で、若きマリコの恋人、山置洋二を演じた河合龍之介の単独インタビューが実現。この作品にかけた熱い思いや、世間を騒がした噂に、赤裸々に答えてくれた。
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[河合龍之介]
1983年、東京都出身。早稲田大学卒。バスケットボールに情熱を傾け、卒業後に本格的に芸能活動へ。憂いのあるナイーブな感性は、幅広い分野で才能を開花し始め、舞台『テニスの王子様』で一気にブレイクした。
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『ふぞろいな秘密』
配給:シネマ&ポップコーン
6月16日(土)より銀座シネパトス他全国ロードショー
オフィシャルサイト |
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| まず、本作品への出演を決めたきっかけはなんだったかお聞かせ下さい。
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| 脚本ですね。シンプルで良い話だと思いましたし、自分の演じる山置洋二という役に興味をもち、一役者として挑戦してみたかったんです。 |
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才能あるアーティストには、情熱的な部分と、すごく繊細な部分を持ち合わせた人が多いと思うんですが、その両面性をきちんと表現したいと思いました。
芸術家には私生活が波乱万丈な方も多く見られますが、むしろプライベートに葛藤があってこそ、それが反映されて、良い作品が生まれることもあります。そこら辺も出したかったですね。
そのために、色々ライブ映像を見たり、ミュージシャンの友達に話を聞いたりしました。もちろん監督の意見も伺いました。だから役作りは僕一人の作業ではなかったです。
Q:(モデルと言われている)玉置浩二さんには…
それはお会いしてないですね(笑)。逆に意識したくなかった部分もありますし。 |
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| とても優秀な監督さんだと思いました。
個人的に、他の分野の人が監督をする時って、とても面白くなる可能性が大きい気がして、まあ逆もありますが(笑)。だから今回も、女優である石原さんの初監督作ということで、おもしろくなるんじゃないかと思い、是非出演したいと思ったんです。そしてその予想は当たりました。
石原さんは俳優の気持ちや立場をすごく理解してくれて、「あなたが一番芝居しやすい環境をつくるから、まずあなたらしい芝居を見せてほしい。それが作品としてつながらなかったら、私が演出します」って仰ってくれたんです。本当に信頼でき、一緒に仕事のしやすい監督さんでした。
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| 石原監督にとってはご自身の自叙伝を基にしていることもあり、撮影中、当時の状況を思い出すことも多々あったかと思いますが、演出はそれに沿って細かくつけられていったのですか? |
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| はい。ただ監督からは、実際の体験をそのまま映画化するのではなく、あくまでもフィクションとして描きたいと、一番最初に言われていました。「忠実に当時を再現するつもりはない。あなたが演じる限りは、あなたらしさを役に投影し、肉付けしていってほしい」と仰っていたのを覚えています。
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| 劇中のマリコと山置の恋愛について、河合さんご自身はどう感じますか?
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そうですね…まずこの作品への一つのアプローチとして、恋と愛の違いはなんなのかをテーマに考えました。僕はそこまで恋愛経験が豊富ではないんですが(笑)、僕なりに思ったのは、恋は割と独りよがりでも成立しちゃうけど、愛は、自分よりも相手を尊重する気持ちというか、自分を捨てても相手を大切にしたいという精神だと思うんですね。そういう風に考えると、マリコと山置は、恋と愛の狭間で葛藤した男女だったんだと思います。
Q:二人は愛の段階までは到達できなかったということですか?
それはこの作品をご覧になって、皆さんそれぞれに考えて頂きたいですね。でも、愛まで到達できる人って、なかなかいないんじゃないでしょうか。僕自身、未体験な世界です(笑)。 |
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とても相性よくやらせていただきました。後藤さんがどう感じていたかは分かりませんが(笑)。記者会見で初めてお会いした時は、あまりお話できなかったので、うまくやっていけるか少し心配だったんですが、周囲に気を配る方だということが、現場に入るとすぐ分かりました。
これは映画だけの話ではないと思いますが、なにか作品を作るときって、スタッフやキャストの関係が作品にダイレクトに反映すると思うんです。まして、共演者との相性はとても重要です。そういう意味において、後藤さんが相手役だったおかげで芝居がとてもやりやすく、助かりました。
Q:お二人で、演技に関して話し合ったりしたのでしょうか?
リハーサルでは多少話しましたが、あらかじめ話し合って決めることはそれほどしなかったですね。それよりも、現場で起きることをすごく大事にしたかったので。
僕は、監督が描くイメージを少しでも体現するために動くのが俳優の仕事だと思っているので、前もって作りこまず、監督の指示に柔軟に対応できるようにしたかったんです。後藤さんも、本番の空気や相手の出方を見て柔軟に芝居をする方でしたので、そういう意味でも方向性が一緒でやりやすかったです。 |
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やっぱりDV(ドメスティック・バイオレンス)のシーンですね。僕も、そして後藤さんも、あそこまで激しいシーンを演るのは初めてだったので。
激しいシーンであればあるほど、役者同士のコミュニケーションがとれていないと、表面的なものになってしまいます。躊躇や手加減は、観客にすぐ伝わってしまいますから。かと言って、いくらそのためとはいえ、女性を相手に本気で暴力を振るうことを考えると、とてもナーバスになってしまいました。
でも彼女は本気でやってほしいと言ってくれたんです。とても嬉しかったですね。実際彼女はアザも作って大変だったと思うんですが、決して弱音を吐きませんでした。だから逆に、こちらが手加減したら後藤さんに失礼だと思いました。
今回、こういう役を演じる機会を頂いて思ったのは、DVは決して極端に非日常な出来事ではないということです。無意識の内に相手を傷つけていることって、普通にあると思うんですよ。たとえ精神的なものでも、相手が傷ついたと感じたら、その時点でDVになるんだと、今回初めて知ったんですが、そう考えたら暴力だけでなく、DVという問題は僕たちの身の回りに転がっているんじゃないかと思ったんです。
この映画では、DVは激しい恋愛の一つのかたちとして、極端なものとして描かれていますが、本質的な部分は、自分たちの問題に置き換えることができるし、むしろ共感する人はいっぱいいるんじゃないでしょうか。
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| ご出身の早稲田大学は芝居が盛んなことでも有名ですが、大学時代からお芝居はやってらしたんですか? |
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| それが全然なんです(笑)。大学の頃はバスケばっかりやっていました。本格的に芸能活動を始めたのは、バスケ部を引退した後です。この仕事自体は大学に入学した頃から始めていたんですが、部が体育会系だったので、先輩やOBから「あまり露出するな、ちゃらちゃらするな」と釘を刺されていたんです。肩身狭かったんですよ(笑)。
もちろん芝居は好きだったので、劇団の公演や映画サークルの上映会は行きましたけど、なぜか入部しようとは思わなかったですね。むしろ今ならちょっとやりたいかな。
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| これからこの作品をご覧になる皆さんに、一言メッセージをお願いします。 |
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| 不倫やDVなど激しい部分もありますが、描かれていることはシンプルで、やっぱりなんといっても恋愛がテーマだと思っています。監督は、特に女性に観てもらいたいと仰っていましたが、僕は男性にも女性にも観てもらいたいです。特に若い人たちに!きっと共感できることがたくさんあると思いますよ。
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北野武監督の『キッズリターン』を観て、この世界に入ろうと思ったという河合さん。映画に関われる仕事なら、裏方でも宣伝でもなんでも良かったそうですが、一番ありえなかったのが役者だったとか。実は人前に出るのが大の苦手なんだそうです。「でも苦手だからこそ、克服したかった」と仰る河合さん、今や主演を張るご活躍ですからすごいですね〜。
(取材・文・写真:スワスワ)
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