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インタビュー
『純ブライド』城田優単独インタビュー
城田優
相手のことを思いやる気持ちを忘れないようにしたいと思いながら、生活しています。
吉田聡、伝説の名作マンガがついに映画化! ひたむきに愛し、そして傷つく——そんな、誰もが青春の一時期に経験する、切なくもピュアな恋愛の物語『純ブライド』。本当の愛を知って、不良時代と別れを告げる青年を体当たりで演じた、人気急上昇中のD-BOYS城田優が、プライベートな話題も交えて大いに語ってくれた。
profile
[城田優]
1985年12月26日生まれ。若手俳優集団「D-BOYS」の一員として、ミュージカル『テニスの王子様』(05)やテレビ「ひらめ筋GOLD」(05〜06、NTV)、「PINKの遺伝子」(TX)などで幅広く活動している。全国ロードショー映画『テニスの王子様』にも出演し、その他CD・DVDなどもリリースし注目を集める。「DD-BOYS」(ANB)で活躍中。
『純ブライド』
配給:トルネード・フィルム
5月27日(土)よりシネマGAGA!レイトショー他全国順次公開
オフィシャルサイト:http://www.junebride-movie.com/
Q3
今回はいろいろと大変なシーンのある役柄でしたが、脚本を読んだとき、ためらいはなかったですか?
脚本を読んでいて、ベッドシーンが出てきた瞬間、“うわ〜、嫌だ〜!”と思いましたね。やっぱり、それが一番かな。僕は芸能界に入ったとき、絶対ラブシーンはやらないんだって思っていたんで。

Q.え、どうして?

やりたくないから(笑)。恥ずかしいじゃないですか。恥ずかしいし、何より、自分の裸をさらけだして皆さんにお見せするなんていうのはもってのほかで(笑)。そんなわけで、それは一番ためらいがあったんですけど、他の部分、例えば煙草だったりお酒だったりというのは、20歳になったからこそ出来ることなので、楽しみというのもありましたし、不良の役というのもちょっと憧れはありました。僕は10代の頃、そんなにやんちゃしてなかったんで、そういう意味ではすごく新鮮で楽しくできました。
Q3
ベッドシーンはすんなり撮れたのですか?
いえ、3回撮りました。1回目はガチガチに緊張して、監督に言われるがままにやったという感じだったんですけど、2回目からは、“ちょっと開き直らなければいけないな、これもお仕事だし、プロとしてちゃんとやらなければ。よし、頑張ろう!”と思って、現場入ったときに「はい! 気合入れてこー!」と自分でテンションをあげて、恥ずかしい空気をぶっ壊しました。緊張するじゃないですか、やっぱり。相手役の川村(亜紀)さんもスタッフの方たちも皆、緊張していましたから、それをとっぱらうためにも、「よし、やりましょ、やりましょ!」と皆さんを笑わせて場をなごませて、ベッドシーンじゃないじゃん! みたいな空気で始めたことによって、すごく自然な風に撮れましたね。

Q.実際にご覧になっていかがでしたか?

えっと……(笑)、あんまり観たくないし照れくさかったです。僕は全カットを望んでましたね、ベッドシーンに関しては(笑)。でも、まあ、すごく貴重な経験ではありました。

Q.映画やるんでしたら、これからもあるでしょうね。

まあ、それはそれとして(笑)。
不良の役なので声を張り上げたりランボーしたりとか、それも大変じゃなかったですか?
そうですね、でも、本当に役に入りきっていたので自然に出てきた感じで、動きとかも全部アドリブなんですよ。監督に言われたわけじゃなく、自分で自由に動いたので、やりづらかったということはなかったです。逆に、「こうやって」と言われたらやりにくかったと思うんですけど、思うがままにやらせてもらったので。

Q.自由にやらせてくださる監督だったんですね?

ええ、あまりルールを作らない監督さんで、とてもやりやすかったです。
城田優
城田優
Q3
撮影は何日間くらいだったんですか?
撮影は……何日だと思います?

Q.結構短かったのでは? 10日間くらいとか。

惜しい!9日間でした、僕が出演していたのは。映画自体はたぶん、10日から12〜13日間だと思うんですけど。9日で撮ったなんて、改めてすごいなと思いますね。『テニスの王子様』が1ヵ月半だったんで、それを考えると、『続・純ブライド』も含めるともっと長いこの作品を、4分の1ぐらいの時間で撮っちゃったことに関してすごく驚きましたね。スクリーンで観ても、“わぁ〜、すごいなー”と思いましたよ。こんなに短期間で撮った作品がここまでになるんだ、って。

Q.『テニスの王子様』は準備期間も長かったですよね?

準備期間も含めたら、撮影終了まで半年、公開まで1年かかりました。
Q3
原作のマンガは読まれましたよね。どういった印象でしたか?
マンガにはマンガの独特な世界観がありましたけど、読んだおかげで、映画のほうもイメージしやすくなったというか、話の流れがよく見えました。ただ、純子というキャラクターが途中でわからなくなることもあったんですけど。彼女はマンガではちょっと、狂気のような状態になったりするんですよ。顔つきもまるで変わってしまって、悪魔のような顔になったり。でも映画では、そういった純子の変化は表情ではなくて、言動で示されていますね。ただ、台詞とかは原作に忠実で、内容的には近い作品になっています。そこにプラスアルファを加えて、すごくいい映画になっていると思いますね。
Q4
城田さんが演じた茶ボーという男の子についてはどう思いました?
彼は19歳で、僕も当時19歳で、同世代のはずなんですけど、マンガのほうは読んでるとすごく大人っぽく見えてしまいましたね。なんでだろ……。とにかく、同い年にはあまり思えなかったんです。

Q.時代もあるかもしれませんね。

80年代ですからね。

Q.自分と共通するような部分はありましたか?

相手を思いやる気持ちですね。僕もそれは忘れないようにしたいなと思いながら生活しているので。後半の純子に対する思いとか、人の立場にたって考えたり、相手のことを思いやる気持ちを大切にするのは、茶ボーと結構似ていると思いましたね。
Q7
70〜80年代の空気を感じさせる、お風呂のないボロアパートでの暮らしというのはどんな印象でしたか?
なんか、見ていてとても素敵だなと思いましたね。二人で寄り添って銭湯に行ったりとか、やっぱり今はもう、あまりないじゃないですか。すごく素朴な感じの幸せだなと思いますし、そんな恋愛を実際に経験された方たちにも観ていただきたいです。原作が80年代のお話なので、部屋とかセットは全部、古いものを使っているんですよ。ですから、きっと懐かしさを感じると思いますし、僕ら世代の子たちには、こういう時代もあったんだなと、新鮮な気持ちになれると思います。僕の兄も観てたんですけど、「こういうの、いいな」って言ってました。僕も観ながら幸せな気持ちになりましたね。

Q.ちょっと憧れますか?

そうですね、やってみたいです。時間と相手さえあれば(笑)。銭湯に二人で行くって、やってみたいなぁ〜。洗面器を持って一緒に銭湯に行って、あがったら外で待っていて、「待った?」「いや、そんなに待ってないよ」なんて(笑)。こういうのがいいんですよ。ベタな感じなんですけど、そういうのって今は出来ないと思うので、やりたいですね〜。

Q.「神田川」とか、知っています?

知ってます!(歌い出す)“あなたはもう〜”。赤いマフラーを手ぬぐいにして……ね。あ! 赤い手ぬぐいをマフラーにして、か(笑)。
Q7
もしも好きになった女性がいたら、茶ボーのように夢を捨てても彼女のために生きると思いますか?
思いません(笑)。残念なんですけど、自分の夢がある時点では、結婚しようとは絶対に思いませんし、とりあえず僕の中では、30歳までは自分のやりたいことを夢中でやろうと決めています。挫折を経験したりするのは別にいいんですけど、彼女のために自分の夢を犠牲にして、後々まで悔いを残すということは極力避けたいんで、彼女がいたとしても、普通にお付き合いはしますけど、例えば彼女のために仕事をあきらめるというようなことはしないです。

Q.とりあえず、夢を実現してから……。

はい、どちらかというと、夢のほうが今は大きいですね。イメージ悪いかもしれませんけど、これが僕の正直な気持ちなので。

Q.じゃあ、今一番大きな夢はなんですか?

城田優として、歌いたいです。お芝居も最近はすごく楽しいですし大好きですけど、お芝居も続けながら、最終的には何千人、何万人の皆さんの前で歌う機会があれば、すごく嬉しいな。

Q.自分で曲を作ったりもしているんですか?

はい、一応

Q.ギターは弾きますよね。他の楽器も?

中学時代にサックスを1年ちょっとやっていて、今吹けるかどうかわからないですけど……、たぶん吹けると思うんですよ。当時は吹奏学部でコンクールに出たりもしていたんで。あと、小学校のときにやっていたので、ピアノもちょっと弾けます。
Q7
本作には続編もあるんですよね?
はい、DVDで。9日間の撮影というのは、2編併せてなんですよ。あり得ないと思いましたね。

Q.それは大変な撮影だったでしょうね。

もう、大変でした。しかも、ロケバス集合じゃなくて、所沢現地集合で、遠いのも大変でしたね。家のシーンは所沢で、他は都内だったり八王子のほうまで行ったりとか。でも結構、田舎が多かったです。昔の設定だったので、都会感を出さないというのがありましたから。

Q.続編でどういう展開になっているのかわからないのですが、城田さんご自身だったら、二人の将来はどうなると想像しますか?

僕自身だったらたぶん、耐え切れなくて別れちゃうかも(笑)。後半になると、純子がどんどんおかしくなっていくので。

Q.彼女が重すぎるという感じですか?

重い、重いですね。キャラクターを演じていて、もうすでに重かったので。ホントに僕だったら、「お前、重いぞ」と言っちゃうと思うんですよ(笑)。僕、素直に生きていきたいと思ってるので、彼女に嘘つくのは彼女のためにもならないと思うし、言ったほうがいいかなって。ただ、茶ボーと純子なら、きっと素敵なドラマがあるんだろうな……って、知ってるんですけどね(笑)。最後はホントに、いい感じに終わるんですよ。だから、続編も楽しみにしていてほしいです。
城田優
20歳を越えて、大人になったという感慨はありますか?
親とご飯に行くと「ビール飲む?」なんて言われたりとか、今まではありえなかったことなので、そういうときには20歳というボーダーラインを越えたなという実感はありますね。あとは、保険とかの通知書が僕宛になってたりすると、“大人だな”と思ったり、とにかく、20歳になって自分で全部やらなければならないという責任を感じています。

Q.10代の頃を振り返ってみると、どんな男の子だったと思いますか?

実はまだ、そんなに変わってないんですよ。20歳になって急に変わったということはないですし、僕自身、変わりたくないというのをモットーにしているというか、多少考え方は変えなくてはいけないところもあると思うんですけど、本質的な考え方は変えないようにしています。この仕事を始めた13歳の頃から、その思いは変わらないですね。だから、性格的な部分でも、昔から普段はいつもおちゃらけてしゃべって、ムードメーカーだったり、逆にハイテンションすぎてムードを壊しちゃったり(笑)、それは今も全然変わってなくて、仕事をしていないときは今の10倍くらいのテンションで友達と遊んだりしています。よくイメージと違うと言われるんですけど。そんな自分を変えないようにしたいというのが一番ですね。ですから、仕事上での変化はありますけど、私生活で、特に内面的な部分では変わってないです。
Q7
どんなタイプの女の子が好きですか?
真っ直ぐな子ですね。ただ、真っ直ぐでも時々、「おいおい、お前、しっかりしろよ」ってかまってあげたくなるような部分があったりとか、ちょっと影がある子が好きなんですよ。

Q.じゃあ、今回の純子みたいな女の子はどうですか?

たぶん、惹かれると思います。

Q.女の子にはすごくモテたでしょうね。

モテないです(笑)。あ、でも中学校の頃はモテたのかな……? でも、わかんないんですよ。どれくらいをモテたって言います? 年下の子たちからは「城田先輩、カッコいい〜」みたいのはあったんですけど、同い年の子たちは僕の性格を知ってるんで、「うるさくて面白いヤツ」みたいな感じで、友達になっちゃうんですよね。だから、モテなかったですよ。高校は堀越だったんで、誰も声かけてこないっていう(笑)。ホントに、高校では自分のクラスの子以外でお話したのは1回くらいなんですよ。他のクラスの男子とはいっぱい話すんですけど、女の子とは1回だけ!

Q.彼女ができたら、どんなデートをしてみたいですか?

極力、お金は使わないデートです。別にケチっているわけじゃなくて、金にものを言わせて二人で思い出を作るより、穴場的なスポットとかちょっと安いけど美味しいレストランに行って得したほうが、楽しいじゃないですか。そっちのほうが安上がりだし、それで節約できたお金で彼女にプレゼントをしてあげられると思いますから。何より、普通に渋谷やお台場に行ったりするよりも、オリジナリティーが溢れるデート・コースのほうがいいですね。
ただ僕、あんまり出歩くのが好きじゃなくて、人ごみとかダメなんですよ。パーティーとかもあんまり好きじゃないし。インドア派なんです。だから、家でまったりするのが一番好きですね。たまにだったなら、免許を持ってるんで、車でデートするのもいいかも。18歳のときにすぐ取ったんです。バイクも取りたくて、今年取りに行こうと思ってたんですけど、なかなか休みがなくて。でもなんとか、空いてる時期を狙って取りに行きたいです。
Q7
今、ハマっていることはありますか?
映画を見ることかな。最近、DVDをたくさん買ってるんですよ。いつもは安いDVDしか買わないんですけど、この頃は“映画見たい症候群”みたいになっちゃって、4000円ぐらいのでも買ってしまったり。ここ1週間で10何本も買いました。

Q.何が気に入りましたか?

ホラーの『0:34 レイジ 34 フン』が面白かったですよ。ホラーは僕、基本的には怖くないんです。ゾンビ映画とか、5歳くらいの頃から見てて。ゾンビ映画の神様、ジョージ・A・ロメロが作った『ランド・オブ・ザ・デッド』も最近、面白かったですね。
子供の頃に見て、一番“怖いな〜”と思ったのは、80年代の映画で『デモンズ』です。『デモンズ』『デモンズ2』を見て、泣いてました(笑)。5歳で見てたんですよ、それを。


Q.トラウマになっちゃうのでは?

俺の友達はトラウマになって、それ以来ホラーはダメなんですけど、俺の場合は大好きになっちゃって、小学校のときの自由研究とかもゾンビの絵を書いて出したりして(笑)。小学生なのに一人でホラー映画借りて、部屋を真っ暗にして見たりとか、人間として結構アブないコースを進んでましたね(笑)。
でももちろん、ホラーだけじゃなくて、ラブストーリーも好きです。最近だと、『頭の中の消しゴム』とか、メチャメチャ泣きましたね。『僕の彼女を紹介します』も。とにかく今は、映画にハマってます!
編集部の呟き
ハリチャンでのインタビューは2回目となる、相変わらず元気いっぱいで爽やかな城田くん。とにかく頭の回転が早く、若い男の子では珍しいほど、自分の考えをきちんと言葉に出来るだけでなく、しっかり笑いもとれるこの才能は只者じゃないという感じ。完璧なルックスに加え、この面白いしゃべりがあれば鬼に金棒、どんな所にも出ていける。大ブレイクする日も近い、と見た。それにしても城田くんは意外にもホラー好きであることが判明。ホラー映画の話題になるとますますテンションがあがり、筆者も同じくホラー好きなだけに心が躍ったが、舞台挨拶直前だったため、あえなく時間切れ。城田くんともっとホラー映画について語り尽くしたい! と思ったのだった。
(取材・文:ウララ)
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