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| アントニオ・バンデラスって意外と冗談好きなのよ(笑)
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| 不良と落ちこぼれが集まるニューヨークの高校を舞台に、社交ダンス教師と生徒たちの交流を描いた『レッスン!』。実話に基づいた本作で、ラレッタ役を好演した新人女優ヤヤ・ダコスタが来日し、初の長編映画となった本作について語ってくれた。
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[ヤヤ・ダコスタ]
1982年、ニューヨークのハーレム生まれ。テレビ番組「America's Next Top Model」で決勝まで残り注目を集める。そのほかに数本のテレビ番組に出演し、アイザック・ミズラヒ監督がインターネット上で公開した短編映画『Super Model Hero』に出演。アメリカの名門校、ブラウン大学で国際政治学とアフリカン・スタディを専攻し、国連職員を目指していた。『レッスン!』が長編映画デビューとなり、ジョン・セイルス監督の『Honeydripper』(07)などに出演している。本作ではロックのパートナーで、隠れたダンスの才能の持ち主ラレッタを演じている。
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『レッスン!』
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
2007年7月14日(土)より、シネマGAGA!他全国順次ロードショー
オフィシャルサイト |
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| 本作が初めての長編映画とのことですが、一番最初に撮影したシーンで「カット!」の声がかかったときの気持ちは覚えていますか?
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実は一番最初に撮影したシーンは本編からはカットされてしまったの。それはアントニオ・バンデラスとの共演シーンだったんだけど、彼はものすごく緊張している私をずっとサポートしてくれたわ。本編には入っていなくても、一生忘れられないわ。でも、カットがかかった瞬間のことはよく覚えていないの。というのも、そのシーンの撮影はすんなりとはいかなくて、何度かカットがかかってしまったから(笑)。
Q:プレッシャーはありましたか?
もちろん、プレッシャーは感じていたわ。でもそれは他の誰に押し付けられたものでもなくて、自分一人の問題だった。幼いころに教育映画に出演したことはあったんだけど、今回の映画とは規模が比較にならないし、あれだけ大勢のスタッフとカメラに囲まれて演技をするのは初めての経験だったから。とてもエキサイティングだったけど、緊張もしていたわ。でもそうね、撮影初日が終わったらずっと気が楽になったことは確かよ。 |
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役に対するプランは漠然とは持っていたけど、この映画の出演が決まったのはかなり急だったから、入念な役作りをする時間はなかったの。でもいくつか気をつけたことはあるわ。
一つは、10代の役を演じるということで、ティーンらしく見えるように気をつけたこと。私もまだ若いけどね(笑)。それと、ラレッタがダンスの素養が全くゼロのところから少しずつ上達し、最後には人前でダンスができるようになるレベルになるというところをきちんと出そうと心がけたわ。ラレッタたちはプロになるわけではないから、そのレベルのさじ加減が意外に難しかった。あとは現場で少しずつ創り上げていったという感じよ。 |
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| 一番楽しんで撮影したシーンについて教えてください。 |
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楽しかったシーンは沢山あるけど、一つは映画の冒頭で皆が一緒に踊っているシーン。あのシーンの撮影はトロントの若いエキストラたちを大勢集めて、何度も違うアングルから撮ったの。最初は俳優とエキストラとの間に微妙な空気が流れていたけど(笑)、踊っているうちにとてもいい雰囲気になって、特に何が起こるというわけでもないんだけど楽しいシーンだったわ。
それと、何と言っても最後にラレッタとロックが踊るシーンは大好きよ。とても美しいダンスだったし、役の上でとても苦労したワルツを二人ともあれだけ美しく踊れるようなったところが気に入っているの。
Q:では、逆に難しかったシーンは?
大変だったのは、ラレッタがケイトリンに対してキツイ言葉を浴びせるシーン。確かにラレッタはお金持ちに対して反感はもっているんだけど、なぜあの子にあそこまで厳しく言うのかわからなかったから、台詞を言うのが難しかったわ。 |
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| アントニオ・バンデラスさんとの共演はいかがでしたか? |
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| これって、話してもいいのかな(笑)。映画にも繰り返し出てくるけど、ダンスの基本の動きに“Quick, quick, slow”ってあるでしょう? いつだったか撮影の時間が空いて皆で休憩していたとき、アントニオが……いえ、ミスター・バンデラスが(笑)、ふざけて“Quick, quick, slow”って言い出したの。腰を動かしながらね(笑)。その腰つきにみんな大笑いしてしまったんだけど、撮影が終わってお別れをするときにアントニオが全員にプレゼントしてくれたTシャツに“Quick, quick, slow. Love, Antonio”って書かれてたのよ! 意外でしょう? アントニオ・バンデラスって冗談好きなのよ(笑)。
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一言で言うと、“ナード(ガリ勉)”ね(笑)。学校も勉強も大好きで、4つでいいところを5つもクラスをとっていたくらいよ。この映画に出てくるような学校だったらそういう子は浮いてしまうでしょうけど、私はいい環境の学校に行っていたから、周囲も同じような感じだった。でも、勉強の合間にバイトもしていたし、ダンス教室にも通っていたのよ。
Q:女優を志したきっかけは何だったのですか?
(笑)。日本語はわからないけど、そういう質問だということはわかったわよ(笑)。そうね、最初に女優になりたいと思ったのは11歳のとき。当時私は公立の中学校に通っていたんだけど、成績が良くないと受講できない演劇の選択クラスがあって、そこで素晴らしい先生に出会ったの。2年間彼女のクラスに通ううちに、そこが唯一、自分を表現できる場所になっていた。私は当時、いじめを受けていたんだけど、彼女のクラスで過ごす時間だけは別。仲間と励ましあい、切磋琢磨していたわ。「女優になるんだ!」と思った決定的な瞬間があったわけじゃないんだけど、私が女優を志したのはそのときの経験がきっかけよ。ちなみに11歳のときに人前で初めて演じたのは、104歳の黒人女性医師の役だったんだけどね。 |
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| 私の最終的な目標は、どんな役でもできる女優になること。例えば、ジム・キャリーは最高に笑えるコメディ俳優だけど、『エターナル・サンシャイン』では演技派であることを見せて驚かせてくれたわよね。彼のように人を驚かせることのできる俳優になりたいの。尊敬しているのはメリル・ストリープ。並外れた才能の持ち主であるだけでなく、キャリアにおいて常に賢い選択をしていると思うの。『プラダを着た悪魔』は素晴らしかったわ。あれだけのキャリアがあるのにああいう役を演じて、賞にもノミネートされている。あとはジェフリー・ライトも好きよ。舞台から映画まで、とにかく色んな役を演じているでしょう? 彼みたいに、いい意味で人を裏切る俳優になりたいわ。
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はっと息を呑むくらい美しい顔立ちに、スタイル抜群のヤヤ。朝一番の取材だったが、ときに大笑いしながら、元気に語ってくれた。映画での役柄とは正反対に、実は名門ブラウン大学を卒業している才女でもある彼女。目を輝かせて話してくれた目標に向かって、今後どんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。
(取材・文・写真:山内真理子)
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