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| スタッフさん達のがんばれっていう励ましだったりとか監督の笑顔があったからこそ、最後までやりきれました
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| ビックコミックスピリッツで長期連載され、多くのファンを魅了した伝説の駅伝コミック「奈緒子」が待望の映画化!“日本海の疾風”と呼ばれる天才ランナーに成長した雄介は幼い頃父親を亡くし、その過去の悲しみから自らを解き放つことができないでいる。そんな切ない主人公を演じた三浦春馬さんと、青春映画の旗手・古厩智之監督のタッグによって、観る者に駅伝の感動と興奮をリアルかつダイナミックに伝える感動作が完成した。
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[三浦春馬] 1990年4月5日、茨城県生まれ。05年、NHK朝の連続テレビ小説「ファイト」でヒロインに思いを寄せる岡部聖也役を好演。「いま、会いにゆきます」(TBS系)、「アンフェア」(CX系)出演を経て、「キャッチ ア ウェーブ」(06)で主役に抜擢される。同年、社会現象となった「14才の母」(NTV系)でヒロインの恋人を演じ、同世代から絶大な支持を得る。大ヒット携帯小説の映画化「恋空」(07)、滝本竜彦の新世代ベストセラーの映画化「ネガティブハッピー・チェンソーエッヂ」(08)と出演作が相次ぐ、若手を代表する人気俳優の一人である。
[古厩智之] 1968年11月14日、長野県出まれ。日本大学芸術学部時代に監督した「灼熱のドッジボール」が1992年ぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード・グランプリを受賞。94年に「この窓は君のもの」で劇場長編監督デビューし、バンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー・ヤングシネマ賞を受賞。01年に長編第2作目の「まぶだち」、03年には長澤まさみ主演の「ロボコン」を発表し、青春映画の旗手として注目を集める。他に「さよならみどりちゃん」(04)など。ハリウッドチャンネルのモバイルサイトで、コラム「なんとかかんとく日記」を連載中。
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「奈緒子」
配給:日活
2/16(土)より、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
オフィシャルサイト |
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三浦:出来上がった作品を観て、芝居以外のことに気を取られたのは初めてでしたね。というのも芝居より走りの方が気になってしまったんです。ここのフォームはちょっとダメだなぁとか、ここはまあまあ良い形で走ってるなとかばかり確認してしまって、自分の演技はあまり観ていなくて…。でも僕以外の役者さん、鶴瓶さんや上野さんの演技は素晴らしかったです。
古厩監督:監督の立場としては直前まで作っていたわけですから“完成品”とすぐに切り替えて観れないものなんです。そういう意味では劇場で観たら完成品として感じられるかもしれないですね。 |
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古厩監督:暑かったぁ。
三浦:一度だけ、部員の皆殆どが撮休だったときがあったんです。その時は大きなバスを借りて、海に行ってビーチバレーしたりビーチフラッグやったりしましたよ。
――買い物などは?
古厩監督:コーヒー豆買ったなぁ。壱岐でコーヒー豆が切れちゃったんです。朝起きてコーヒーを自分の部屋で入れる、これがいいんですよ。春馬は何買ったの?
三浦:僕はバナナをよく買ってました。
古厩監督:あっはっは(笑)。
――撮影に備えてですか?
三浦:いや、そういうわけではなくて、小腹が空いた時に冷蔵庫を開けて食べるという感じで。あとはなんだろう…でもバナナは大体いつもスーパーとかで買ってますね。 |
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| 監督からみて三浦春馬さんはどういう俳優さんでしたか?
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古厩監督:古厩監督:何が一番良かったかって言うと、あんまりやろうとしないとこというか…それってすごく褒め言葉なんですよ。例えばお芝居をするときって、カメラがあれば何かやっちゃうものなんです。でもあまりやりすぎるとそれが逆効果になるときがある。子供のお遊戯会で、ものすごく張り切る子と、何をしたらいいのか分からなくて舞台の上で立ち尽くしてしまう子がいて、僕はどちらかというと立ち尽くしてしまう子の方が好きなんですよ。目の前にはお父さんやお母さんが大勢いて、その前で何かをやるっていったら実はものすごく不自然でおかしいことなんです。ぼーっとしている子は、ここは不自然な場所だってことをすごく理解してる。春馬もそれにものすごく近いところがあって、こんなにキャリアが長いのに未だにそれができる。もちろん演技もやろうと思えばできるし、これって才能だと思うんですよね。
――逆に三浦さんから見た監督はどのような方でしたか?
三浦:怒らない方ですね。陰で怒っているのかもしれないですけど(笑)。スタッフさんにも絶対怒鳴らないし、もちろん僕達にも怒鳴らないし、優しい方です。芝居に関しても、「それは違う」って絶対おっしゃらないんですよ。「もうちょっとこうしてくれるかな」とか「こうしてみたらどうかな」とか…。だから作品を一緒に作り上げているという感じがものすごくしました。
古厩監督:それは嬉しいですね。でもまあ怒る怒らないというのはキャラにもよりますから。俺が井筒さんみたいだったら怒ると思いますよ(笑)。でも俺がやっても、「何背伸びしてんの?」って思われるだけだから。 |
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古厩監督:すごいキョトンとしてるなって感じでしたね。それがものすごく良かった。それまで天才少年のイメージが掴みきれていなくて、どうすればいいんだろうと悩んでたんですけど、春馬と会って、雄介ってこういう感じかもしれないって思ったんです。例えば春馬は「おはようございますっ!!」って如才ない挨拶をしないんですよ。むしろ「誰だ?」って感じで見てる(笑)。でも天才少年ってこういうことでいいんだな、って…。
三浦:僕は何を思ったかなぁ…背が高いとは絶対思ったんですけど…(笑)。最初に雄介のことについて言われた言葉を覚えていて、正確ではないかもしれませんが、「雄介の光のような部分が大きく強く出てれば、奈緒子の陰の部分が際立つ」といったようなことをおっしゃっていたと思います。でもそんなに気にしなくていいって言われたので、ああ…はい、みたいな感じでしたけど。 |
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| 今回の撮影に向けて相当走りこんで体作りをされたと思うのですが、精神的にはどのような役作りをされたのですか? |
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| 三浦:撮影に入る一ヶ月前からフォームをしっかり見てもらって、あとはずっと筋トレなどで体力をつけてたんですけど、精神面はどうだったかなぁ…。でも撮影を終えて思ったことは、始まったときから部員のみんなでずっと練習していたから仲間意識ももちろんあるんですけど、やっぱり負けたくないんですよ。設定では僕が一番早いんですけど、練習してるときは個人個人だから、負けたくないし足を引っ張りたくないっていう人もたくさんいて、そういうライバル心が撮影のときに活きたと思います。
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三浦:あんまり難しく考えなかったですね。監督の言葉に沿って演じました。
――監督はどのようなアドバイスをなさったんですか?
古厩監督:あまりやりすぎず、難しいことは考えずに春馬の思うようにやってごらんという感じでしたね。
三浦:そうですね、奈緒子との関係性についてはそこまで話さなかった気がします。僕がよく言われたのは、感情を表に出すシーンがあったんですけおど、そこで「ちょっと強くなりすぎかなぁ」「もうちょっと抑えて」っていうことをよく言われました。 |
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| “駅伝”“雄介の父”“奈緒子”それぞれの繋がりを、監督は映画の中でどう表現しようとお考えになったのですか?
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| 古厩監督:原作ではそれを30巻くらいの長い時間で描いているわけですよね。映画だとどうしてもそれはできないので、あるきっかけというか、それがあるから奈緒子と雄介の距離ができてしまったというその部分に焦点を当てました。それをまた部員の方まで持っていってしまうと長くなってしまいますから。 |
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| 一番力を入れたシーンや、特にお気に入りのシーンはありますか? |
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古厩監督:奈緒子が最初に水を渡すシーンですね。あそこはすごくよく撮れたなぁって思って。一回しかやらなかったんですよ。春馬側一回、樹里ちゃん側一回、それが、もうすぐ陽も落ちるって時で。ホントによく撮れました。
三浦:僕は走ってるシーンは全部力が入ってます。お気に入りのシーンは雄介と部員のみんなが激突…というか衝突する砂浜のシーンです。「なんなんだよ」って突き飛ばされて、「勝ちたいだけだよ!」って言うシーン。みんなの思いと雄介の思いがかみ合わなくて、自分だけが監督の病気のことも知っていて…っていうあのシーンが好きですね。
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| それでは最後に「奈緒子」をこれからご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。 |
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古厩監督:走りたくなる映画だと思うんです。観終わった後には精神的にも強くなれる、なんちゃって(笑)。でも映画ってそれぞれなにか一つ快感原則があると思っていて、今回は、走るってものすごく気持ちいいんじゃないかって思える映画に仕上がっていると思います。僕自身、走ることは精神と深く結びついてるんだなって学んだりして…。走れば立派な人間になれるような気がしてくるんですよ。実際はなれないですけどね(笑)。その研ぎ澄まされていく感じが一つの見どころとなっているのではないでしょうか。
三浦:僕は自分で言うのも恐縮なんですけど、走るのが本当に辛かったんです。クランクアップで撮ったシーンなんかはもう走るのが本当に嫌で。でも部員のみんながいて、故障してしまった人も駆けつけてくれて、スタッフさん達のがんばれっていう励ましだったりとか監督の笑顔があったからこそ最後までやりきれました。この映画で僕は一つのものをみんなで作り上げることを前よりは理解できたと思います。今まではそのことにあまり実感がなかったんです。でも自分がすごく苦しい思いをして、みんなに支えてもらっているということがわかったので、皆さんにそれが伝わるかどうかはわかりませんが、少しでも伝わればいいなと思います。
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三浦さんと私の出身地が同じということで、インタビュー前には地元トークで盛り上がってしまいました。撮影場所ともつながりがあったのですが、残念ながら監督の地元とだけつながりがないことを伝えると「もう県ネタはいいですから!」と突っ込まれました(笑)。三浦さんと古厩監督はとても仲が良くて、気さくに話したり、インタビュー後には相談して同じポーズをとってくれたりと、終始その仲の良さが感じられました。次は長野県ネタを持って古厩監督にまたインタビューしたいですね。
(取材・文・写真:浦川瞳)
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