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インタビュー
『ROBO☆ROCK』塩谷瞬 インタビュー
『ROBO☆ROCK』塩谷瞬 インタビュー
悪いことやってる政治家いたら踏みつぶしたりしますね。税金対策に(笑)
ロックシンガーへの夢に挫折し、なんとなく生きてる割に自称“天才便利屋”のマサルはいつも失敗ばかり。そんなある日、韮沢というロボットオタクに巨大ロボット・ランドツェッペリンを機動させるために君の声を録音させてほしい、という依頼を受ける。呆れた話に振り回されるマサルだが、韮沢との出会いによって忘れていた夢に再び歩き出して…。銀河系スペクタクル!…かもしれない、青春ロボットムービー『ロボ☆ロック』。ダメ人間だが何気に心優しい主人公を演じた塩谷瞬さん。そんな彼に、映画にまつわる様々な質問をぶつけてみました。
profile
[塩谷瞬]
1982年、石川県出身。02年、デビュー。映画『パッチギ!』(05)で主演に抜擢。同作にて、第29回日本アカデミー賞新人俳優賞、第27回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。以降、映画を中心に活動しながら、テレビ、舞台など活動の場を広げている。主な出演作に『出口のない海』(06)、『龍が如く』(07)、『赤い文化住宅の初子』(07)、『初雪の恋〜ヴァージンスノー〜』(07)などがある。
『ROBO☆ROCK』
配給:アステア
11月23日(祝・金)より、渋谷Q-AXシネマ、新宿K's cinemaほか、全国順次ロードショー
オフィシャルサイト
すごくぶっ飛んでいた撮影現場だったそうですが、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
須賀さん(監督)の世界観がすごく出ていたので、やっぱりおもしろいなと思ったのと、脚本を読んだ時に自分はきちんと人間ドラマを描いていきたいという部分で、マサルとコウと韮沢との関係がきっちり描けていたので、そこは良かったです。あとけっこう時間がない中で編集したりしてたので、もっともっといろんな見せ方をしたいなって思える作品だったので、それも含めて良かったです。僕自身も今までやってきた作風と全然違うのでやりがいがあったし、観ていて「おっ、これまた新しい作品ができてるな」って思いました。
主人公のマサルを演じる上で気を付けたことはありますか?監督から受けたアドバイスなどは…。
気を付けたこと…いや、実は監督からのアドバイスはほとんどなくて、これでいいんですか?ってくらいにOKが出されるので(笑)、逆に、自分のいろんな演技パターンを何パターンか撮ってもらうこともありました。基本的にマサルは、優しくて良いヤツって言うのが基軸にある上で挫折したダメ男なので、力の抜き加減とかダルダル感みたいなのは意識しながら演じましたね。その上で、ある意味ちょっと監督を役作りに持ってきたというか、監督の世界観とか、オタク感とか、力の抜けた感じっていうのは、マサルにちょっと投影させてるんじゃないかなって思います。

――そんなマサルと塩谷さんとの共通点は?

なんだかんだ言って振り回されてても、マサルって人のことをすごく大切にするっていうか、絶対に離さないので、そういう部分は共感できるというか、自分もそうなのかな、って思いますね。

――それは無口なコウのことを思ったりとか?

そうですね。なんだかんだ言って韮沢のことほっとけないとか。あんな凶暴な彼女だけどなんか好きだ、みたいなね(笑)。

――韮沢みたいな友達って周りにいますか?

なかなかいないですね(笑)。

――逆にコウみたいな友達はいるんじゃないですか?

コウもなかなかいないですよね。う〜ん…いるっちゃいるかなぁ(笑)。なんかまあお互い何もしゃべらなくても価値観を共有できるとか、信頼関係を保てるっていう意味ではいますね。<
マサルはコンビニやガソリンスタンドなどバイトを転々としてどれもうまくいかず、最終的に便利屋に落ち着いたわけですが、塩谷さんのバイト経験は?
バイトはあらゆる種類、やりましたよ。20〜30種類くらいかな。スーパーのおばちゃんの手伝いとか面白かったですね。スーパーのパートのおばさんのバイトで…小学生の頃とかの話なんですけど、パートのおばちゃんの仕事を全部やってあげる代わりに給料半分もらうとか。おばちゃんが中間管理職みたいな感じになってたっていう(笑)。
マサルの夢はロックシンガーでしたが、塩谷さんの子供の頃の夢は?
子供の頃の夢はあまり記憶にないんですけど、幼稚園のアルバムには「パイロット」って書いてありました。なんでそう思ったのかは不明です(笑)。でも仲間を集めていろんなことをやったり、物を作ったりするのが好きだったので、そういう起業家というか、職人的なカンパニーみたいなものを作りたいとは思っていました。

――映画に出てくる『ロックシンガーはサカナを喰わない』という曲についてどう思いますか?

なんかもう無茶苦茶ですよね(笑)。でもよく聴くと意外に結構キャッチーなので、一度聴くと忘れないから、ある意味それがストレートなロックなのかなって思います。

――これを機にアーティストデビューなんかは?

いやいやいや(笑)。

――でも実際に歌われてますよね?

歌ってます歌ってます。なんかロックシンガーの役が段々増えているので、求められているという気はするのですが、まぁメジャーデビューは絶対ないです(笑)。

――ではインディーズデビューはあるんですか?(笑)

舞台とかで歌うのは好きですよ。映画の挿入歌とか、役柄になり切って歌うっていうのはすごく好きでやりたいので、話が出ればやります。
ロボットへの憧れはありますか?
子供の頃、ガンダムのおもちゃで遊んでたので、なんだかんだ言ってやっぱりあると思いますね。

――それではランドツェッペリンを実際に操れるとしたらどうしますか?

それに乗って海外行ったり、悪いことやってる政治家いたら踏みつぶしたりしますね。税金対策に(笑)。
それでは最後に、作品の中に「人間、自分の夢を実現するためには最大限の努力をしなければならない。僕にとっては今がその時なんだよ!」という韮沢の言葉がありましたが、塩谷さんにとって、最大限の努力をしなければならない時はいつですか?
もうそれは常にですね。俳優という職業は一番クオリティーが高い職業だと思っているので、この職を通してやることは全部できていないといけないと思っています。俳優を完璧にこなせるようになったら、どの職業もどのポジションもできると思うし、今でもいろんなポジション、例えば照明さんでも美術さんでも音声さんでもできるように現場のことを見ていますが、そのためにはやっぱり常に努力していくようにしなきゃいけないっていうのはありますね。でもそれは楽しいし、好きだからできるっていうのが一番大きいです。
編集部の呟き
今年、出演映画が7本も公開されるという多忙なスケジュールの中、舞台挨拶後すぐにインタビューをすることに。優しい笑顔でインタビューに応じてくれた塩谷さん。思わず赤い実がはじけそうになっちゃいました(笑)。本作は、今年7本の作品中、最初に撮影を開始して、公開日は最後だということで、最後の作品を無事に産み落とせてほっとした様子でした。そんな塩谷さんの気持ちがこもった青春ロボットムービー『ロボ☆ロック』。ぜひ劇場でご覧あれ。
(取材・文・写真:浦川瞳)
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