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| ジグソウ役を演じたことで俳優としての経験は豊かになったと思う。経験が増えれば増えるほど、自分の演技に深みが増してくるからね
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| 死のゲームは終わっていなかった…。衝撃の拷問描写と予想を超えるドンデン返しでファンから熱い支持を受けていた大ヒットシリーズ『ソウ』の第4弾が公開。その全シリーズの主役とも呼べるゲームの仕掛け人“ジグソウ”を演じ続けてきたトビン・ベルが、遂に日本にやって来た。人気シリーズの撮影秘話やジグソウとは違った一面が見られる彼のインタビューをお届けします。
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[トビン・ベル] ニューヨーク市クイーンズ生まれ。数々の舞台を経験し、1988年の『ミシシッピー・バーニング」で映画デビューを果す。その後は、『ザ・シークレット・サービス』、『ザ・ファーム/法律事務所』、『24 TWENTY FOUR (2nd Season)』などでに出演。そして『ソウ』のジグソウ役を怪演したことで遅咲きのブレイクをする。『ソウ』シリーズは全作品出演をしている。
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『ソウ4』
配給:アスミック・エース
11/17(土)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国公開
R-15
オフィシャルサイト |
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| 『ソウ』に出演した当時は、この映画がシリーズ化されると思いましたか?
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| いいや、それは思わなかった。『ソウ』が終わったときには、『ソウ2』が作られるからは知らなかった。『ソウ2』や『ソウ3』も一緒だよ。『ソウ4』を撮り終えた今も、『ソウ5』の事は分らないんだ。噂はあるみたいだけど、ハリウッドでも何も信じちゃいけないよ。自分の銀行に小切手が届いて、それが現金化されないまではね(笑)。それに『ソウ』を手掛けているクリエイーターたちはとても賢くて、ファンの反応を確認するまで、続編の話を進めないんだ。
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| 観客は『ソウ』シリーズのどんなところに魅力を感じていると思われますか? |
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実はスケボーをしていた子供達に映画の感想を聞いたことがあったけど、「クレイジーで、リアル」と言っていたんだ。あとは『ソウ』から学ぶこともあるらしいよ。自分が死ぬ正確な時間が分ったら、今後の人生をどう生きるかを考えるわけで、そこから自分の健康体に感謝することの大事さを学んだらしいよ。
ただ、それだけが人気の理由だとは私は思わない。全てはいろんなバランスが大事なんだ。これはシチューやブイヤベースみたいなもので、さまざまな要素が混ざり合っている。それに野球で例えるとカーブボールも入っているからね(笑)。だからヒットしているんじゃないかな。
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| ジグソウに対する印象と、4度目のジグソウを演じるにあたって心掛けた点はあったのでしょうか? |
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ジグソウには先駆者というイメージがあって、月面上に住んでていいくらい、他の人より進んでいるかもしれない。だけど、孤独でもあるんだ。普通の人は周囲に対しての何らかの不満があると思うけど、愚痴を言っても行動しないほうが多い。だけど、彼はそういうタイプではないんだ。
これまで4回ジグソウを演じたけど、同じ役だから今までと一緒だよ。でも、本作ではジグソウの過去が描かれているけど、観客にはジグソウの過去を今起こっている出来事として感じて欲しかった。これから訪れる悲劇はジグソウ自身も知らなかったからね。
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| 映画でもご自身の死体が登場しますが、ご覧になった感想はどうでしたか?
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| とても面白かったよ。そういう機会はあまりないからね。せっかくのチャンスだったから大いに楽しんだよ。あのシーンを見ると、一緒に仕事をしたスタッフの技術に脱帽したよ。 |
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| 『ソウ』シリーズに出演したことで、まわりの反応は変わりましたか? |
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| 普段同じ時間を過ごす人たちが、意外と映画を見ないんだ(笑)。あまり、ホラーに興味がないらしい。私はリトルリーグの監督をしているんだけど、子供たちにはジグソウではなくて、野球のコーチにしか見えていないんだよ。
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| 俳優としてジグソウ役を演じたことで心境に変化はありましたか? |
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いや、ジグソウも他の役と同じように演じたよ。『ミシシッピー・バーニング』、『ザ・ファーム/法律事務所』、『ザ・シークレット・サービス』、『24 TWENTY FOUR (2nd Season)』でも、全て役作りのプロセスは同じなんだ。
ただ、ジグソウ役を演じたことで俳優としての経験は豊かになったと思う。経験が増えれば増えるほど、自分の演技に深みが増してくるからね。くだらない映画やアカデミー賞を受賞する映画で演技をしても、どちらかも学ぶことはあるよ。実は、くだらない映画に出た場合、俳優が頑張らなくてはいけないから、そこから学ぶことがあるんだよ(笑)。
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| ダーレン・リン・バウズマン監督とは3作続けてご一緒に仕事をされていますが、監督はどんな方ですか?
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| 彼の踊りは物凄い下手なんだよ(笑)。冗談はおいといて、彼を例えるとマイナー(鉱山労働者、炭坑作業員)かな。彼は地球の資源を掘り起こす才能を持っていて、その豊かな資源をスタッフやキャストから引き出して映画で形にするんだ。ビジョンもしっかりあるし、シリーズを通して成長している。一緒に仕事をしていて、安心感もあるんだよ。それはとても大切なことなんだ。
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| そのダーレン・リン・バウズマン監督の新作ミュージカルホラー「Repo! The Genetic Opera!」に出演するという情報は本当ですか? |
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| 監督がその作品を手掛けるのは本当だけど、私は出演はしないよ。実際にその話は頂いたけど、スケジュールが合わなくて参加できなかった。とても野心的な内容なだけに、それなりの覚悟をもって望むことができなければ、参加しないほうがいいと思ったんだ。 |
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| ジグソウとトビンさんとの共通点、または異なる点があれば教えてください。 |
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| 彼は脳で考える人だから、そこは共感できるね。分析力、人間の本質に対する興味とか。そのような共通項は演技する上で役にたったよ。逆に共感しないところは、痛みを作ろうとする意志、自分を孤立に追い込むやり方が極端な部分かな。私も一人でいるのは好きだけど、あそこまでじゃない。
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| ご自身にとって恐怖という言葉から連想されるものは何でしょうか? |
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そうだね…、上がってくる海の潮かな。それが自分を包囲して、その波にのまれていく恐怖。恐怖は自分でコントロールできなくて、恐怖が人をコントロールするものだと思う。だけど、全てはエネルギーは変化したもので、恐怖をコントロールをできないけど、エネルギーをフォーカスすることができる。集中力を使うことで、そのエネルギーの方向を変えることができるんだ。
例えば、舞台に上がる前に緊張している俳優がいるとしよう。でも恐怖からくる緊張感は、俳優としての自分のエンジンでもあるんだ。だから、その恐怖のエネルギーに集中しなければいけない。車が間違って木にぶつからないようにね。恐怖は場合によってベストフレンドになるんだよ。
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『ソウ2』から連続して本シリーズのインタビューを1年に1回やってきた筆者。毎年恒例になってきますが、今年はちょっと違った。これまで2回来日したダーレン・リン・バウズマン監督ではなくて、遂にジグソウ役のトビン・ベルに会えるチャンスがやってきたのです。そんなトビンさんは、独特の雰囲気を持った方で言葉をかなり選んで語るタイプです。たまに、知的なジョークで和ませてくれました。今度『ソウ5』があるとすれば、誰が来日するのでしょうか。というか、続くのでしょうか?
(取材・文:昼神幸吉、写真:篠原藍)
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