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インタビュー
『それでもボクはやってない』瀬戸朝香 単独インタビュー
『それでもボクはやってない』瀬戸朝香 単独インタビュー
加瀬くんは、撮影が進むにつれて、どんどん徹平になっていくなぁ、って思いながら見てました。
周防正行監督による11年ぶりとなる待望の新作『それでもボクはやってない』は、日本の刑事裁判制度に対し疑問符を叩きつけた超社会派。痴漢に間違われた青年を通し、冤罪の恐ろしさ、日本の裁判制度の問題点を、観る者に改めて考えさせる作品となった。そんな本作で、無実を訴える主人公徹平の弁護士役をつとめた瀬戸朝香さんが、単独インタビューに答え、この作品に対する思いなどを語ってくれた。
profile
[瀬戸朝香]
1976年12月12日生まれ。愛知県瀬戸市出身。中学3年生のときスカウトされ、92年、映画『湾岸バッドボーイブルー』で女優デビュー。同作にてキネマ旬報新人女優賞を受賞。その後は、映画、TVドラマ、CMなど、順調にキャリアを重ね、02年『とらばいゆ』では、第24回ヨコハマ映画祭主演女優賞受賞。代表作は他に、『バレット・オブ・ラブ』『DEATH NOTE デスノート 前編』など。
『それでもボクはやってない』
配給:東宝
2007年1月20日(土)より全国東宝系ロードショー
オフィシャルサイト:http://www.soreboku.jp/index.html
Q1
まず、この作品に出演した経緯を教えてください。
最初にお話をいただいて、その時はまだ決定ではなかったんですが、その後、周防監督から直接会いたいと言われまして、お会いしました。その時点では、あらすじもまだほとんど知らされていない状態で、女性弁護士とだけしか伺っていませんでした。多分監督としては、まず私の印象を、実際に会ってお知りになりたかったんだと思います。そうして後日、ぜひお願いします、という連絡がきた時はとても嬉しかったですね。それから、主演の加瀬くんも交え、みんなで軽くお食事をしたときに、テーマを聞かされ、台本をもらいました。今年(2006年)の春のことでした。
Q2
初めて台本を読んだ感想は、どのようなものでしたか?
難しくて、台詞が多い、というのが第一印象でしたね。あと、『Shall We ダンス?』など、今までの周防監督の作品とはがらっと変わっているな、と感じました。監督が3年間あたためてきた作品だけあって、とても気合が入っているというか、一つ一つのシーンがすごくリアルに描かれていると思いました。
Q3
弁護士としての役作りづくりは大変でしたか?
弁護士役は、以前、TVドラマ(「離婚弁護士�」)で経験があり、初めてではなかったんですが、その時は民事専門だったので、刑事事件を扱う弁護士は今回初めてでした。はっきり言って、全然違いましたね。専門用語がたくさんあり、分からないときは、その都度監督に説明してもらいながら撮影しました。あと、撮影前に、実際傍聴に行ったりして、ある程度、知識を入れる努力はしました。ただ、私は新人弁護士の役だったので、あんまりかっちり作りすぎないよう、フレッシュさを失わないことにも気をつけました。
瀬戸朝香
Q1
加瀬亮さん、役所広司さんとの共演はいかがでしたか?
加瀬くんは、本当にまじめな人でしたね。常に台本と向き合っている姿が思い浮かびます。多分、一番大変だったのは加瀬くんだったと思うし、撮影が進むにつれて、どんどん徹平になっていくなぁ、と思って見てました。役所さんは、一言で言えば素敵な紳士!大先輩の俳優さんとしても、やっぱり本当に素晴らしくて、台詞の一つ一つに説得力、そして迫力があるんです。でも、撮影以外ではおちゃめなところもあって、とても楽しく共演させていただきました。 とにかくお二人とも素敵な役者さんで、それぞれがそれぞれの味を出していらっしゃるなあ、と思いました。
Q5
今回、初めて周防監督とお仕事なされたと思いますが、監督の印象は?
とことんやらないと気がすまない方、という印象が強いです。何事も徹底してやる方でした。あと、おしゃべり好きな一面も持っていらして、現場で話が盛り上がってしまうこともよくありました。
ジョウ・シュン
周防監督の演出は、どのようなものでしたか?
演技は割と自由にやらせていただきました。ただ、特に裁判シーンは、よりリアルに描くために、実際スタジオに弁護士さんに来ていただいて、動きの指導を細かく受けたりはしました。リハーサルを何度もやって、完成形を作ってから本番の撮影に入ったり、不安な箇所は違うバージョンで撮ったりとか、とにかくリアルさを追求するために、確認を重ねたシーンも多々ありましたね。
Q7
撮影中、なにか面白いエピソードがありましたら教えてください。
後半、2週間ほどセットにこもって裁判シーンを撮る日が続いたんです。で、待ち時間もセットの中だったんですが、私と、加瀬くんと、(鈴木)蘭々さんと、山本(耕史)くんが、よく待ちが重なることが多くて、そうすると同世代だし、どうしても盛り上がってしまって、音声さんに、うるさ過ぎ!とお叱りを受けたりしました。 あと、山本くんが待ち時間によく出し物をしてくれました。手品とか(笑)。それを、役所さんがフラ〜っと、「なにしてるの〜?」って覗きに来たり…。後半の裁判シーンは精神的にもきつかったので、そうやって皆でリフレッシュしながらやってました。
Q7
最後に、この映画を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
色々な方に観てもらいたいです。中盤から、シリアスな裁判シーンがいやっていうほど続きますが、見終わった後に考えさせられることはたくさんあると思います。きっとこの映画に対し、様々な意見や感想が生まれるかと思いますが、とにかく周防監督が伝えたかった、日本の刑事裁判の現状が、少しでも伝わればと思います。
編集部の呟き
映画の中では、役柄のせいもあり、終始スーツ姿だった瀬戸さんも、インタビューには大人っぽい黒のブラウスに、裾にスリットの入った膝丈プリーツスカートで登場。短い時間の中で、一つ一つの質問に気さくに、そして丁寧に答えてくださいました。初めてお会いした第一印象は、とにかくキレイの一言!思わずボーっと見惚れてしまった取材班一行だったのでした。
(取材・文:スワスワ、写真:昼神幸吉)
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