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インタビュー
『スピードマスター』中村俊介インタビュー
『スピードマスター』中村俊介インタビュー
こんなに喋らない役は初めてでした。普段の僕の1000分の1くらいしか喋ってないですね(笑)
スピードに魅入られた走り屋たちが、究極のチューンナップカーと超人的なテクニックでバトルを繰り広げるカーアクション・ムービー『スピードマスター』。アメリカ発の『ワイルド・スピード』シリーズ、香港発の『頭文字D THE MOVIE』など、カーアクション・ムービーが世界を座巻する中、ついに日本から真打が登場! 本作で、心に傷を持つ寡黙な走り屋・颯人を演じた中村俊介さんに映画について伺った。
profile
[中村俊介]
1975年生まれ。群馬県出身。95年モデルデビュー。97年に俳優に転身後は、『ナオミ』(99/CX)を始めとし、『イマジン』(00/CX)、『本家のヨメ』(01/NTV)、『ツーハンマン』(02/EX)、『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』(03/NTV)、『農家のヨメになりたい』(04/NHK)、『アタックNo.1』(05/EX)、『よろずや平四郎活人剣』(07/TX)、など数多くのドラマに出演。03年より続いている『浅見光彦』シリーズ(CX)で主演の浅見光彦役を演じ、幅広いファン層からの支持を集めている。映画では『時をかける少女』(97/角川春樹監督)の主人公・深町一夫役で初出演。『ekiden』(00/浜本正機監督)で主人公のライバル・早川義彦役を演じ、『ROCKERS』(03/陣内孝則監督)では主人公高木仁役を務めた。TV、映画などで更なる活躍が期待される俳優である。
『スピードマスター』
配給:ショウゲート
8月25日(土)より池袋シネマ・ロサ他全国ロードショー
オフィシャルサイト
中村さんが演じた颯人は、前作『ROCKERS』とはうってかわって寡黙でクールな役柄でしたが、ご自身との共通点はありますか?
僕自身と颯人は全く逆のタイプなので、似ていない部分の方が多いんです。僕は特に重い過去も背負っていないし、もっと喋るし(笑)。共通点は車が好きだというところくらいですね。実際の僕はむしろ『ROCKERS』の方に近いです。なので、今回は颯人を演じるにあたって色々と考えました。なぜこういうキャラクターになってしまったのか、須賀監督ともお話しながら役作りをしていった感じです。

Q:監督とはどのようなお話をされたんですか?

監督は颯人について色んなイメージがあったみたいで、参考にとビデオを貸してくださったんですよ。監督の大好きな映画の『ライトスタッフ』とか。

Q:口数の少ないキャラクターでしたが、演技面で苦労した部分は?

寡黙でクールで何考えているかわからない、そんなキャラクターでしたね。とにかくこんなに喋らない役は初めてでした。普段の僕の1000分の1くらいしか喋ってないですね(笑)。なのでその分、目での表現や、作業をする手や背中での演技がメインになりました。これまでに色んな作品をやってきましたが、すごく達成感がありましたね。
中村さんご自身も車好きだと伺ったのですが、本作に出てくるようなチューニングカーはどんなところが魅力ですか?
色々あると思うんですけど、持ち主の個性が出るところですね。スポイラーのつけ方や、ホイール、エンジン……いじるところは色々あるし、100人いたら100通りの空間ができるところが魅力ですね。そういう意味では、男だったらたまらないと思います(笑)。

Q:普段はどんな車に乗っているのですか?

僕が普段乗っているのはドノーマルです(笑)。何にもいじってない車ですよ。でも、この映画に出たことで、逆に欲しくなりました。もともと大好きだったんですけど、またスポーツカー熱に火がついてきたというか。買っちゃいたいな〜っていう感じはありますね(笑)。

Q:どんなところにドライブに行かれますか? 車内のBGMは?

ドライブに最適なのはやっぱり海沿いとか、海に向かっている高速じゃないかなと思いますね。この映画のロケは茨城とか千葉の方だったので、そっちの方面にドライブするのはすごく気持ちいいですよ。聴く音楽は、全部ロックです(笑)。

Q:具体的にはどんな曲ですか?

“横道坊主”っていう活動して20数年のバンドがすごく好きで、7連奏のCDは全てそのバンドです(笑)。
まひろ役の北乃きいさん、勇弥役の内田朝陽さんとの共演はいかがでしたか?
きいちゃんは、本当にまだ子供みたいな可愛らしさのある子でしたね。純粋無垢な感じで、擦れてなくて、新鮮でした。

Q:北乃さんとは一緒のシーンも多かったですよね

そうですね。本当に癒しポイントだったというか(笑)。おっかない人たちばっかりの映画だったので(笑)、きいちゃんと一緒のシーンは唯一の爽やかポイントでしたね。

Q:内田さんはいかがでしたか?

役が役だけに、本当にセクシーでカッコイイ役にしてくれたなと思います。こんな奴いたら友達になれないですからね(笑)。 朝陽は普段は本当によく喋るんです。現場でも色んなことについて語ってましたね。二人とも音楽が好きなので、音楽の話とか、ゲームの話で盛り上がりました。
『スピードマスター』中村俊介インタビュー
一番楽しんで撮影したシーンを教えてください。
車に乗ってるシーンはどれも好きですけど、やっぱり冒頭のアクションシーンは久しぶりで楽しかったですね。勇弥の悪党軍団と絡むのも面白かったし、あとは大友康平さんとのシーンも楽しかったですよ。大友さんはお会いするまではおっかない人かなと思ってたんですけど、すごくギャグセンスのある方で(笑)、常にギャグを言ってるんですよ。いい意味でイメージと全然違って嬉しかったですね。

Q:逆に一番苦労したシーンは?

一番プレッシャーがかかったシーンは、ラストのレースの前の埠頭のシーンですね。埠頭に何百台も車が集まっている中に颯人が車で到着するというシーンなんですけど、僕が乗った車は運転するのがすごく難しくて、普通の感覚だと絶対乗れないんです。でも、車好きで運転好きの“走り屋”さんが勢ぞろいしている中で、絶対にエンストはできない!と思って、ものすごくプレッシャーでしたね。そのシーンで僕がエンストでもしたら、この映画は全て嘘になっちゃいますからね。あのシーンが一番緊張しました。

Q:でもバッチリでしたよね。

バッチリでした!
主人公たちの車に対する情熱は、中村さんは理解できますか?
いや、男だったら、車好きというのは当たり前のような気もするんですよ。それに、車好きの人って、たとえ暮らしは貧しくてもいい車に乗ってたりするじゃないですか。そういうのはすごく理解できますね。

Q:では、今、車以外で熱くなっているものは?

なんだろう……。やっぱり仕事じゃないでしょうかね。本当に仕事ばっかりしてるんで。でも、仕事で熱くなれるのはいいことかなと思いますね。毎回、役柄が違うので、考えることも沢山あるし、ありきたりな答えかもしれませんけど、今一番熱くなってるのは仕事ですね。

Q:今後、演じてみたい役柄はありますか?

あんまり自分でこういう役をやりたいっていうのはないんですよね。逆に、どんな役にでも対応できるようになっていたいという気持ちでやっていますね。
女性の観客に本作の鑑賞のポイントを教えてください。
男って単純な部分があると思うんですよ。車に対する情熱も、男の単純さというか、男ってバカだなーと思ってもらえたらと思います。微笑ましいところもあると思うんで、そういう大きな心で観てもらえればいいなと思います。この映画は女の子が観ても爽快だと思うので、ぜひ観て欲しいですね。
最後にこの映画の見どころを含めて、メッセージをお願い致します。
一番の見どころはレースのシーンですけど、それ以外も見どころ満載の映画です。個性豊かな……というか、個性の強すぎるキャラクターばかりですけど(笑)、あっという間の2時間だと思うので、まばたきしないで観て欲しいです!
編集部の呟き
『スピードマスター』では口髭をたくわえ、寡黙でクールな颯人役を演じている中村さん。颯人のように言葉数の少ない方だったらどうしよう……という取材前の不安はもちろん杞憂に終わり、終始明るく、爽やかに語ってくださいました。饒舌ではないものの、こと車の話になると本当に楽しそう。ホントに車好きなんだな〜と実感した次第でした。
(取材・文・写真:山内真理子)
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