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| イ・ボムス |
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| シナリオを読んだときに受けた感動を、観客に必ず伝えなくてはと思いました。 |
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| 韓国プロ野球元年の1982年、サラリーマンからプロ野球選手になる夢を叶えた実在の投手を描いた『スーパースター☆カム・サヨン』が公開された。華やかなプロ野球の世界で、カム・サヨンが任されたのは弱小チームの敗戦処理投手という陰の部分。それを演じるイ・ボムスも脇役時代が長かった俳優だ。初来日となる今回、作品と自身とを重ね合わせた思いを語ってくれた。 |
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[イ・ボムス]
1970年生まれ。『そう、たまには空を見よう』(90)で映画デビュー。長く脇役生活が続いたが、『アナーキスト』(00)で主役級の役を手にし、『バンジージャンプする』(01)ではイ・ビョンホンの友人役、『ひとまず走れ!』(02)ではチンピラ刑事、『オー!マイDJ』(03)ではバスの運転手と、幅広い役柄でコミカルさと温かさを表現。04年公開の本作が初の一枚看板での主役となる。 |
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『スーパースター☆カム・サヨン』
9月9日よりシネマート六本木、シネマート心斎橋にて公開中
配給:IMX
オフィシャルサイト:http://www.superstar.jp/ |
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| 今回、公式初来日ということですが、日本にいらしたのが初めてだとか。 |
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そうなんです。以前から関心はありましたが、いままで来る機会がありませんでした。これからはちょくちょく来たいですね。今回、東京と大阪に行きますが、最南端の沖縄にも行ってみたいです。

Q.何か食べてみたい日本食などは?

日本といえばお寿司や刺身が有名なので、昨日食べたんですが…、今日も明日も食べようと思っています(笑)
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| 主人公を演じるこの映画の依頼がきたときの率直な感想は?
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| 私の性格のせいかどんな理由か分かりませんが、単独の主人公であれ、他の男性俳優や、女優との複数の主人公であれ、あまり大きなこだわりはないです。シナリオを読んでとても面白くて、意味ある内容だと感じたので、出演を決めました。仮に『スーパースター☆カム・サヨン』という映画の主人公が3人であれ4人、5人であれ、私は参加したいと思って快諾しました。私がシナリオを読んだときに受けたような感動を、映画を観るたくさんの観客に必ず伝えなくてはと思いました。
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| 右利きのイ・ボムスさんが左腕投手を演じるにあたり、かなり苦労されたそうですが。 |
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| この映画の撮影以前は、右しか使ってこなかったので大変でした。「鏡を使って、左右反対に撮影しては?」とも監督に提案しましたが、そうすると他の選手たちも左右逆になってしまうということでダメでした。それで左投げの練習をして、4ヶ月くらいやると、日常生活でも左手が使えるようになって、新しい発見でした。 |
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| 映画ではライバルの存在をバネにしていきますが、イ・ボムスさん自身そのようなライバルの存在は?また、かつて自分を見下した相手を見返そうと思った経験はありますか? |
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今、おっしゃられたように相手を見返そうという境遇はありました。ありましたが、相手があるデリケートなことで、ちょっと変に伝わったりもするので、言いにくいことではありますが、う〜ん…。
最も、自分がライバルとして考えるのは、やはり自分自身であると思います。自分が全てのことに最善を尽くしているかが大事ですね。本当に一番嬉しいときは、自分自身に拍手を送りたいし激励してあげたいと思っています。そういうことが多ければ多いほど嬉しいですね。
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| 作品では家族愛が描かれていますが、ご自身が家族に支えられて印象に残っていることは? |
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| もちろんあります。日本も韓国も同じかもしれませんが、大学の演劇映画学科に通い、映画俳優という職業を目標にすることは、一般的な職業ではなく不安定で未知数な分野に進むということなので、両親は非常に心配していました。しかし後に、両親の友人や親戚から聞いて知ったんですが「うちの息子ボムスは、いい俳優になると思う。誠実で信念もあり努力する性格なので、必ず成し遂げるはずだ」と、息子の未来を、自慢げに話していたそうです。それをあとから聞いて「信じてくれたんだなぁ」と思いました。
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| お客さんの立場として作品をご覧になったときに「ラブストーリーが物足りないかな?」とは感じませんでしたか? |
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そういうお話がでたので言いますと、サヨンとウナのラブストーリー部分が実はありました。編集の過程で20分くらい削除されています。まず、映画全体の時間が長く、カットする必要がありました。もうひとつは当時、相手役(ユン・ジンソ)が新人だったということもあり負担も多く、また、カム・サヨンが実在する人物なので、野球に関する部分を集中させないと、ラブストーリーが入ることで焦点がぶれてしまうのではないか?ということで、編集の時点で削除することとなりました。個人的にはとても残念でした。
カットされている部分では、デートするときは必ずバッティングセンターで待ち合わせするんですが、私が現れないので、彼女が心配して泣き叫ぶシーン、それと他の場所でデートするシーンというのもありました。
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| 舞台挨拶にはたくさんのイ・ボムスさんのファン、そして野球ファンの姿も見られましたが、それを前にしていかがでしたか? |
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本当に、韓国以外でお客さんの前で舞台挨拶をするということ自体が初めてだったので、とても嬉しいことでした。この映画を長くお待ちになった関心がある方が、思ったより多いなぁと思いました。それと…こんなに関心を持ってくださるなら2年前に撮影をしたときに、もっとうまくやればよかったかな?なんて思いました(笑)
それと、いつも韓国では自分が出演した映画を、自分だとバレないように帽子をかぶって映画館に行き、他の観客にまじってひとりで観るんですが、この映画を観たときにとても感動して、知らず知らず涙を流していました。そのとき感動したように、今回いらっしゃった観客のみなさんにも同じ感動が伝わればと思います。 |
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ヴェネチア国際映画祭に参加後、すぐに来日。今年4本の出演作を持ち多忙を極めるイ・ボムスさんだが、疲れも見せず全ての質問に誠実に答えてくれた。ただ「かつて自分を見下した相手を見返そうと思った経験は?」という質問に、「そういうことはあった」としながらも、しばらく何かを思い浮かべながら言葉を飲み込んだ。本作『スーパースター☆カム・サヨン』では後半、カム・サヨンは一世一代の大舞台に立つ。その姿はイ・ボムス自身そのものでもある。スクリーン中央のマウンドに立つカム・サヨン、そしてイ・ボムスを劇場で手に汗握りながら応援していただきたい。
(取材・文・写真:室井昌也) |
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