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| (C)2006「夜のピクニック」FILM VENTURER |
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| この映画に出演して、“親友っていいな”と思いました。 |
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| 第2回本屋大賞を受賞した恩田陸の大ベストセラー小説が待望の映画化! 1000人で一緒に24時間80キロを歩き通す伝統行事「歩行祭」に参加した高校3年生たちの特別な一夜を、瑞々しく描いた長澤雅彦監督の青春映画『夜のピクニック』。密かな賭けを胸に秘めて歩く主人公を演じた多部未華子が、自身の高校生活の話を交えながら、映画について語ってくれた。 |
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[多部未華子]
1989年1月25日生まれ。2005年公開の『HINOKIO』の主役に1000人を超える候補から選ばれ本格デビュー。2005年度第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞した注目の若手映画女優。その他主な主演・出演作に長澤雅彦監督の『青空のゆくえ』(05)、『メールで届いた物語』(05)等多数。最新作に『ルート225』(06)、『ゴーヤーちゃんぷるー』(06年6月公開)、石原慎太郎脚本総指揮『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07年初夏公開)などがある。
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『夜のピクニック』
配給:ムービーアイ+松竹 共同配給
9月30日(土)より松竹・東急系全国ロードショー
オフィシャルサイト:http://www.yorupic.com/ |
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| 今回、撮影前に「ミニ歩行祭」というのを提案されたということですが、どうしてやってみようと思ったのですか? |
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まず、疲れを体感してみたいという思いがありました。あと、それまで、他の出演者たちと1回しか会ったことがなくて、コミュニケーションが十分とれていないまま撮影に入ってしまうと、高校の同級生を演じるのに、ぎこちなくなっちゃうのが心配だったのと、もっと親交を深めたかったので。私自身行事好きで、原作を読んだとき、単純に“歩いてみたいな”と思ったからです(笑)。

Q.体験された感想は?

大変でした。足だけではなく全身痛くなったので、体力的にはキツかったですね。他の出演者たちとも会うのが2回目だったので、初めはみんなすごく戸惑っていて、一日会話が続くか心配で当たり障りのないことから話していったんですけど、夜になるにつれてどんどん仲良くなっていきました。みんなの本当の性格もわかってきて、一日だけしか一緒に歩いていないのにすごく仲良くなれたので、不思議な感じでしたね。なかなか出来ない経験なので、今では良い思い出になっています。

Q.どんなことを話したりしたんですか?

進路とか学校生活のこと、仕事の話や将来の夢、恋愛のことも話しました。

Q.でも、だんだん辛くなってきて、口もきけなくなったのでは?

はい。途中で仮眠を2時間ほどとったんですけど、仮眠後の早朝も全然疲れがとれなくて……。それまで何時間も歩いていたので、2時間止まると逆に辛かったです。足がちゃんと伸びなくなっていましたし、気持ちが高揚していたので寝られず、ずっとダラダラ話していたので、仮眠明けは本当に、キツかったですね。歩行を再開した後は、最初の下り坂がまた辛かったんですけど、ゴールが見えてきたあたりは意外と元気で、走ったりもしました。男性メンバーはほとんど脱落しちゃいましたけど(笑)。女性メンバーは全員、車を使わずに歩けたんですけど、男性メンバーは「俺はこの区間は歩かない」とか言って、車に乗っている人も結構いたので、意外と女の子のほうが強かったですね。

Q.翌日も、体はすごく辛くありませんでしたか?

それが意外と元気で、次の日学校だったんですけど、体育も普通に出たし、階段なんかも普通に走ってましたね(笑)。みんなも結構、「大丈夫だった」って言ってましたよ。

Q.歩行祭を経験して、特に仲良くなった方は誰ですか?

美和子を演じている西原亜希ちゃんです。夜中、ずっと二人で歩いていました。
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| 本をいただいて半分くらいまで読んでいたんですが、貴子役を演じると決まって最初からまた読み、ずっと貴子視点で読んでいました。貴子だけじゃなく、登場人物たちがすごく大人びているように感じましたね。当時、私は高校2年生だったんですけど、“高3の人たちって、こんな風に友達を見えないところで支えたり出来るものなのかな”と思いました。 |
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| これは友情の物語ですが、映画を撮る前と後では友達に対する考え方が変わったということはありますか? |
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“親友っていいな”と思いましたね。貴子と美和子の関係がすごくいいなって。私には特別に一人、「この子が親友」という人がいないので、すごく羨ましく感じました。あと、とにかく学校を楽しもう!と思いましたね。「今しかない」という戸田忍の台詞がとても印象的だったので。学生生活って、人生の中ではわずかな時間じゃないですか。この映画に関わって、それが身に沁みて分かったので、“残りの時間を楽しまないと”と思いました。

Q.実際の学校生活で思い出に残っている行事はありますか?

行事が大好きなので、全部思い出に残ってるんですけど(笑)、特に体育祭かな。みんなで何かをするのが好きなので、行事が好きなんですよね。合唱コンクールとかも、みんなで練習して披露するじゃないですか。みんなで何かを成し遂げるのが大好きなんです。
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| 撮影中で一番楽しかったことと辛かったことを教えてください。 |
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毎日撮影が終わった後にキャストの子たちと、どこに行って何をするか相談するのが楽しかったですね。ロケ地だった茨城の水戸は遊ぶ所が限られていて、カラオケかデパートか、ご飯を食べに行くか、マッサージ屋さんか……という、4つくらいしか選択肢がなかったので(笑)、それを順繰りって感じでしたね。「今日はデパートに行こう」とか(笑)。でも、閉まるのが早いので、結局カラオケになることが多かったんですけど。どこにも行かない日はホテルの部屋に戻って、みんなで明け方までずっと話してて、眠くなったら川の字になって寝たりとか。なんか、長い長い修学旅行みたいな感じで楽しかったです。
辛かったのは、夜の撮影が結構多かったことですね。普段寝ている時間に撮影というのは、やっぱり辛いです。あと、エキストラさんたちが多かったので、撮影にも時間がかかりました。テストをやってから本番という流れでしたけど、大勢のエキストラさんたちが一緒に動かなければならなかったので、最初の状態に戻るにもその分時間がかかって大変でした。真夏だったので、昼間は暑くて、辛かったです。 |
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| 貴子と石田卓也さんが演じる融は異母兄妹という設定で、恋愛関係以上に難しい関係だったと思いますが、演じる上で工夫したことはありますか? |
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工夫したことは……特にないです(笑)。強いて言うなら、考えすぎないことでした。撮影前にいろいろ考えても仕方ないので、何も考えずにやるようにしましたね。

Q.多部さんが貴子の立場だったら、どうすると思いますか?

たぶん、最後まで融に話しかけようとは思わないですね。“別にいいや”って(笑)。 |
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| 演じられた貴子については、どんな女の子だと思いましたか? |
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何にも考えていないようだけど、強い意志は持っている女の子だと思いました。

Q.石田卓也さんの印象をお聞かせください。

石田くんはマイペースですね。何を考えているか、わかりやすかったです(笑)。

Q.全員のキャラクターの中で、もしも友達にするとしたら誰がいいですか?

やっぱり、美和子が好きですね。落ち着いているところが好きです。

Q.濃いキャラクターが多いですよね。特にお勧めの人はいますか?

柄本佑くんが演じている高見光一郎! 柄本くん、じつはロックを全然知らなかったみたいで(笑)、長澤監督と猛特訓したそうです。一番嫌なキャラクターは内堀亮子です。絶対仲良くなりたくないタイプですね(笑)。 |
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夕日のシーンが好きでした。台詞で好きなのはやっぱり、戸田忍のクサい台詞と、貴子がゴール直前に美和子に言う「ありがとう」が好きです。

Q.もしも本当に歩行祭に参加するとしたら、絶対に持っていく物は何ですか?

ドライマンゴー(笑)。ちょっと今、“食べたいな〜”と思って。美味しいですよね(笑)? |
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| この映画は多部さんにとって、どういう作品になりましたか? |
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| 高校2年生の夏を全部この作品に費やしたので、心にはずっと残ると思います。この映画に限らず、どの作品も自分の中で印象に残っています。 |
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| 多部さんも高校生ですが、実際の高校生活はいかがですか? |
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あと1年欲しいくらい、楽しいです。友達とたわいもないことをしゃべっているときが一番楽しいですね。

Q.得意な教科と苦手な教科は?

苦手なのは英語で、得意なのは音楽です。楽器は出来ませんけど、歌が好きなんです。 |
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| 今後出てみたい作品は? 目標としている女優さんはいますか? |
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今年は戦争映画にも出演しましたが、それまでは戦争についてあまり知識がありませんでした。でも、この映画に関わったことで、特番とか戦争映画を見るようになって、こんな風に私生活まで変わったのは初めての経験だったんです。学校で普通に歴史の授業で戦争のことを習っても、全然興味を持てなかったと思いますが、映画を通じて戦争について学べたのは本当に大きかったですね。このように、自分にとっても勉強になるような映画に今後も出たいです。 目標にしている女優さんについては、“この人!”という方はいないんですけど、これまで共演した女優さんたちは、演技が上手いというだけでなく、人間として尊敬できる方々ばかりだったので、そういうところを見習いたいなと思います。 |
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『HINOKIO』の少年っぽい女の子役で鮮烈なデビューを飾った多部未華子さん。その素顔はとっても女の子らしく、はっとするほど可愛らしい。仕事も高校生活も心底楽しんでいるようで、高くよく通る声でハキハキと質問に答えてくれた。女優として今後どのような成長を見せてくれるのか、楽しみな人だ。 (取材・文:松浦真居、写真:しべはす) |
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