[ハリウッドレビュー]
この連載は「ハリウッドレビュー」なわけだが、本作の舞台はスペインのバルセロナで、監督のウディ・アレンは現在ロンドンが拠点。数年前まではずっとニューヨークの映画人の代表的存在だった。にもかかわらず、彼の映画には、そのオンリーワンな作家性に魅了されたハリウッドで活躍する俳優(主に女優)がわらわらと集まってくることで有名なのである。しかも破格の低ギャラで!ハリウッドという場所が“世界中の映画的才能の集合体”だとするならば、アレンはたったひとりで、プチ・ハリウッドを運営している代表取締役みたいなものなのだ。なのでこの映画も、「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続き3回目のアレン作品となるスカーレット・ヨハンソン、「フロスト×ニクソン」のレベッカ・ホール、「ノーカントリー」のハビエル・バルデム、本作でアカデミー賞助演女優賞に輝いたペネロペ・クルスと、普通ならギャラだけで命がけの制作費になる超豪華キャストが平気でそろっている。

