<前の記事次の記事>

[ハリウッドレビュー]

(C) 2008 Big Beach LLC.

(C) 2008 Big Beach LLC.

エイミー・アダムスといえば、最近注目度が急上昇中の女優さん。「魔法にかけられて」のアッパーなジゼル姫、「ダウト~あるカトリック学校で~」の純朴な新人シスターなど、いろんなタイプの演技を器用にこなす人だが、どの役柄からも一様に“若い”イメージがあった。

しかし実は1974年8月生まれの現在34歳。そうなると今回の「サンシャイン・クリーニング」が、いちばん年相応の、等身大に近いキャラクターを演じていることになる。正直、かなりしょっぱい設定なのであるが……。

彼女が演じるローズは、田舎町在住の30代半ばのシングルマザー。凶暴な妹、変人の父親、落ちこぼれの息子という、社会性ゼロの家族の世話に明け暮れ、とってもお疲れの毎日を送っている。しかしそんな彼女、ハイスクール時代はチアリーダーの学園クイーン。カレシも運動部のモテ男をつかまえており、高校というコミュニティ内のアイドル的存在だったのだ。

たとえば「チアーズ!」のキルスティン・ダンストを思い浮かべて欲しい。女子高生の頃のローズは、多分あんな感じだ(まあ、あのキルスティンは文科系の男子とくっついてたけど)。

太陽のようにキラキラと輝いていた“勝ち組”のティーン女子が、20年近く経った今、冴えない“負け組”に転落している。そして過去の栄光にすがるように、当時の元カレとずるずる不倫中。そのカレシも、どうってことのない中年男に成り下がっている……まさに恐怖の負のスパイラル!

| 1 2 | 次のページ>