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2006年ベネチア国際映画祭で金獅子賞グランプリを受賞したジャ・ジャンクー監督作品
『長江哀歌』。大河・長江の景勝の地、三峡。そのほとり、二千年の歴史を持ちながら、ダム建設によって、伝統や文化、記憶や時間も水没していく運命にある古都・奉節を舞台に綴られる2人の男女の物語である。本作のプロモーションのため、中国映画界の旗手ジャ・ジャンクー監督が来日した。
この映画を作るきっかけについてジャ・ジャンクー監督は「私がこの映画で一番撮りたかったのは、社会的な出来事がどのように個人に影響を及ぼすかという問題でなく、むしろもっと個人の自我の問題を描きたかったんです。人は、様々な現実に向き合いますが、個人個人で生きていく人間が、自分の現実にどう向き合っていくか。そういうときにどんな行動をして、またどんな選択をするんだろう。そこで自由を得るのかどうか。その主体的な姿です。ですから映画の主人公ともに、そうやって自分の個々の問題へと向き合って行きます」を映画に対する強い思いを語った。
本作のキャラクター描写について聞かれると、「2年間音信不通の夫を探しにやって来た女性シェンホンが水を飲むという描写ですが、一つには現実として、あの場所はとても暑いところなのでお水を飲んでいないといられない場所という、気候から来る描写でもあります。でももう一つは、彼女の役は、二年間夫が帰って来ない、もう結婚生活が壊れ破綻してしまって、そこには夫がいない結婚生活を暮してきた女性の内面的な枯渇感、乾きがある。水を飲むという描写で、ある意味彼女の行動と彼女の置かれている状況を重ねて表現したかったんです」と人物描写に定評のある監督らしい演出方法を窺い知ることができた。
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『長江哀歌』(ちょうこうエレジー)
配給:ビターズ・エンド、オフィス北野
8月18日(土)より、シャンテシネほか全国順次ロードショー
オフィシャルサイト |
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