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| トム・クルーズが助演で出演した『大いなる陰謀』の評判 |
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トム・クルーズ、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープと、ハリウッドの大スターが集結した話題作『大いなる陰謀』。レッドフォードが『バガー・ヴァンスの伝説』以来7年ぶりに監督し、クルーズがユナイティッド・アーティストを任されてから初めて同社が配給した作品だ。
三つの話がほぼ同時進行するという構成になっていて、その二つの話は、二人の人間の会話で進む。一つ目がアーヴィング上院議員(クルーズ)と、TVジャーナリスト、ジャニーン(ストリープ)のやりとりだ。アーヴィング上院議員にオフィスに呼ばれたジャニーンに、アーヴィングは「アフガニスタンに小さなユニットで侵攻する計画があり、その特ダネをあなたにあげる」と言う。彼は、うまくいっていないイラク戦争に対する注意をそらし、他の場所で成果をあげることによって人気とりをし、大統領候補になろうという野望を持っていた。ジャニーンは、昔アーヴィングをタイム誌のカバーストーリーで取り上げ、彼が今の地位を獲得するために一役買うことになったジャーナリストでもあった。イラク戦争が始まる前、政府を応援するような報道をしたことを後悔しているジャニーンは、再び同じ過ちを犯すことになるのではないかと自問自答する。
二つ目の話は、マレー大学教授(レッドフォード)が、優秀なのに授業に途中で出てこなくなった学生をオフィスに呼びつけ、なんとかやる気を出させようとする話。そして、三つ目は、マレー教授の昔の生徒で、自ら志願して兵士になった二人が、アーヴィング上院議員が計画したアフガニスガン侵攻中に適地に置き去りになり、大勢のゲリラを相手に闘うところを描く。
一番の見所は、やはりトム・クルーズとメリル・ストリープの火花が散るやりとりだ。いかにもやり手の共和党議員といった雰囲気がぴったりのクルーズと、いつもながら細かいニュアンスを絶妙のタイミングで見せるストリープの演技合戦は見ていてゾクゾクする。レッドフォードのブッシュ政権に対する批判は有名で、この映画はまさに、レッドフォードが言いたいことをそのままぶつけたような側面がある。やる気のない若い学生を相手に、「それでいいのか?」と問う姿には、彼自身がもろにかぶってくる。ちょっと説教臭いところがあるのは否めないが、「レッドフォード、頑張ってるなあ」と思わずにはいられない秀作だ。 (LA在住ライター:細谷佳史)
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