[映画ウラ事情]
便乗映画というのをご存知だろうか。正式名称ではないが、ハリウッドS級作品や邦画大作が公開される際、そのヒットに少しでもあやかろうと、よく似たタイトルを付け、世に送り出される映画のことである。
昔から便乗映画は未公開作に多く、しかも、パッケージが本家とそっくりに作られているため、レンタルビデオ店で間違って借りてしまった人も多いことだろう。この流れは今も健在で、レンタル店へ行けば数多くの便乗作品を目にすることができる。
例えば、大統領暗殺の真相を8人の視点から追うサスペンス「バンテージ・ポイント」に、絶対乗っかったに違いないハリウッド作「ボンテージ・ポイン ト」。販売元に聞けば、「『バンテージ~』の高い知名度を意識してのことですが、主人公のボンテージファッションが見どころであるため、日本サイドがこの タイトルを付けました」との答えが返ってきた。

「ボンテージ・ポイント」、主演はなんと 「グラスハウス」の演技派リリー・ソビエスキー!
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では、なぜ未公開作に便乗映画が多いのか。それはもちろん、ヒット作の恩恵を受けなければ、作品単体で知名度 を上げることが厳しいからだ。その背景には、公開作ですら宣伝費が削られている現在、未公開作に宣伝費をかけられないという現実がある。また、タイトルの バカらしさをフックとするファン層が、パッケージ業界には必ず存在するのだ。マニアと呼ぶと失礼かもしれないが、そういうファン層は絶対に裏切らない。 メーカー側にとっては販売数の予測が立てやすく、ありがたい客なのである。

