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[映画ウラ事情]
第6回:次世代ディスク規格戦争終結。で、BDハードはいつが買いなの?
08.11 更新
2008年2月19日、東芝がHD DVD事業の終息を発表したことで、次世代ディスク規格の戦争は終了、Blu-ray Disc(以下BD)が市場を牽引する形となった。消費者にとっては企画が1本化されたため、BDプレーヤー&レコーダー購入への意欲は高まりつつあるのではないだろうか。
実際、2007年秋にソニー、松下、シャープの3メーカーが第二世代機を発表し、10万円前後のハードも加わったことから、順調にBDのシェアは拡大している。また、BDを再生できるゲームハード“PS3”の大本命ソフト「メタルギアソリッド4」発売による影響も大きい。
だが、一方のソフトを見てみると、大手メジャーの人気ハリウッド作、かつDVDとBDが同時発売される作品の販売比率はDVD:BD=90:10と、約1割を占めるまでとなったが、他の様々な作品も加えると、DVD:BD=99:1という、BDは1%強ほどのシェアしかないのだ。
Blu-rayの性能をフルに生かしたPS3用ソフト「メタルギアソリッド4」
その背景には、DVDに比べるとBDのハード普及率が低いといった理由もあるが、BDハードはレコーダー機能に興味のある中高年層への普及率が高く、DVDソフトをよく購入する30代後半の男性の触手が動かないという現実が隠れている。「一部のAVハイエンド層と電気街系のアニメファン以外、それほどBDには興味を持っておらず、DVDで満足しているのが現状です」とは、DVD専門誌を発行する編集長の弁。
映像を好む立場からすれば、廉価版が多発するDVDに比べるとBDソフトの価格は高く、ハード面も同様だ。「BDの映像が綺麗だといっても、ブラウン管のテレビではBDの本当の凄さは味わえません。ブラウン管で見る場合のは42インチ以上ないと、BDのハードを買っても意味はないでしょう」と、あるビデオメーカーの人間は言葉にする。そう! BDの機能を最大限に発揮させるには、フルビジョンや液晶など、高画質のテレビが必要となる。とにかくお金がかかるのだ。では、一体いつがBDハードの買い時なのだろうか?
前述の編集長は「そこまでAV志向のないユーザーなら、無理して今買う必要はありません。BDで大作の出るタイミングがひとつの買いどきと言えるでしょう」と、1つの指針を示す。ソフトの面からすれば、BDソフトの制作コストはDVDの比ではないため、カタログ作品のBD版発売、「最高の人生の見つけ方」や「幸せになるための27のドレス」など、新作でDVDとBDの同発ができるのは大手メーカーに限られ、弱小メーカーはBD市場に参入できない現状もある。
ハードに関しては、年末にPS3の価格に近いBDレコーダーが登場するとの噂も出ている。これらを踏まえると、まずは年末まで待つこと。ブラウン管テレビ買換えの予定がない人は、買替えまでBDを見送っていい。結局、ャ\フト不足の感は否めないBD市場は黎明期であり、映し出されるハードが最も重要だったりするのである。
■過去の記事:
第5回:総興行収入・映画人口ともに頭打ち。これからシネコンはどうなる?
第4回:便乗映画はビデオ・映画業界の未来を明るくする救世主!?
第3回:米脚本家組合のストライキで、海外ドラマのレンタルに異変!?
■関連記事:
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[映画ウラ事情]
映画業界のウラ側や疑問を、映画ライター・安保有希子が読み解く。(毎週月曜日更新)
映画ライター:安保有希子
1975年生まれ。夕刊フジ、日経エンタテインメント、DVDレビューなど、新聞・雑誌で執筆する傍ら、ラジオで映画コメンテーターを務める。ジャンルを問わず映画を鑑賞するが、好んで足を運ぶのは、B級とホラーとアニメ。そのため、オタクと勘違いされやすいものの、決してそうではない、と頑なに言い張っている。
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