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[全米ランキングウォッチ]
第11回:コーエン兄弟新作×ブラピとクルーニー主演、初登場No.1獲得
09.17 更新
 去年、「ノーカントリー」でオスカーを受賞したジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督の新作「Burn After Reading」がランキング第1位でデビュー。1912万ドルという公開週末の興収はコーエン兄弟作品の中では最高記録である。米国時間9月15日(月)集計の興行成績は以下の通り:
第11回:コーエン兄弟新作×ブラピとクルーニー主演、初登場No.1獲得
コーエン兄弟お得意のブラックコメディ満載「Burn After Reading」
(C)2007 Focus Features LLC. All rights reserved.
1.「Burn After Reading」:1912万ドル
2.「Tyler Perry’s The Family That Preys」:1738万ドル
3.「Righteous Kill」:1628万ドル
4.「The Women」:1011万ドル
5.「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」:418万ドル
6.「The House Bunny」:415万ドル
7.「ダークナイト」:412万ドル
8.「Bangkok Dangerous」:259万ドル
9.「Traitor」:213万ドル
10.「デス・レース」:205万ドル

  「Burn After Reading」は、元CIAアナリスト(ジョン・マルコヴィッチ)が、CIA時代の自分の経験を綴る回想録を収めたディスクがひょんなことからスポーツ・ジム職員(ブラッド・ピット&フランシス・マクドーマンド)に拾われるが、2人はディスク内に納められているのはCIAの機密事項だと思い込んで、高額で売ろうとするが…という内容の犯罪コメディ。CIAアナリストの妻と不倫の仲になる財務省官吏をジョージ・クルーニーが演じている。

 2位の「Tyler Perry’s The Family That Preys」は、日本では公開作が皆無の劇作家/俳優のタイラー・ペリーによる家族ドラマ。3位は、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが連続殺人犯を追跡する2人組の刑事を演じる犯罪サスペンス「Righteous Kill」。4位は、メグ・ライアン、アネット・ベニング、エヴァ・メンデス、デブラ・メッシングらが、結婚・不倫・離婚に女心を揺らせる女性映画「The Women」。8位の「Bangkok Dangerous」は、先週の1位から8位へと急落。今週末のランキングでは圏外に落ちる可能性も充分かもしれない。

 限定公開作品では、「アメリカン・ビューティ」の脚本でオスカーを受賞し、「シックス・フィート・アンダー」のクリエイターとしても成功したアラン・ボールの劇場公開用映画監督デビュー作「Towelhead」が、4館のみの公開で5万3000ドルの興行成績を挙げ、1スクリーンあたりの平均興行収入ではダントツで1位になっている。

 今週末に公開される作品の中では、サミュエル・L・ジャクソンが権力を不法行使する警官を演じる心理サスペンス・スリラー「Lakeview Terrace」や、「The Office」で知られるリッキー・ジャーヴェイスが死んだはずなのに浮世を徘徊する主人公を演じるコメディ「Ghost Town」、ケイト・ハドソン主演のロマコメ「My Best Friend’s Girl」、MGMのCGIアニメーション「Igor」あたりがランキング入りしそうである。限定公開ゆえランキング入りは望めそうにないが、話題作として注目されそうなのは、フェルナンド・メイレレス監督の「ブラインドネス」、キーラ・ナイトレイ主演の時代物「The Duchess」、エド・ハリスが監督・主演を務める西部劇「Appaloosa」などである。

■過去の記事:
第10回:ニコラス・ケイジ主演最新作、冴えない興行成績でランキング・トップに
第9回:「ダークナイト」5億ドル突破、初登場はSFアクション「Babylon A.D.」
第8回:「トロピック・サンダー」、アクション映画「デス・レース」の追撃かわす

[全米ランキングウォッチ]
LA在住の現地ライター・荻原順子による、最新全米BOX OFFICEの分析リポート。(毎週水曜日更新)
映画ジャーナリスト:荻原順子
映画ジャーナリスト:荻原順子
東京都出身、在ロサンゼルス映画ジャーナリスト。南カリフォルニア大学(USC)大学院修了後、CMプロダクション会社勤務を経てフリーランスのジャーナリストに。「キネマ旬報」、「この映画がすごい!」等の雑誌の連載コラムを書く傍ら、翻訳・通訳やコーディネート業もこなす。最近、ブログ(www.cinemanerd.com)を始めるも、仕事に追われて更新は怠りがち…。
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