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[映画ウラ事情]

  2008年は「アフタースクール」「クライマーズ・ハイ」の2本で、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など、数々の助演男優賞を受賞し、日本映画界に欠かせない存在となった堺雅人。そんな彼が人気だ。

2009年は主演作が続々の堺雅人

2009年は主演作が続々の堺雅人


  早稲田大学の演劇研究会が母体の“東京オレンジ”で看板俳優として活躍後、芸能界入りした堺は、2004年のNHK大河ドラマ「新撰組!」の山南敬助役でブレイクするや、2005年には雑誌の企画「好きな男ランキング」でナンバーワンに選ばれ、2006年に連続ドラマ「Dr.コトー診療所」、映画「ハチミツとクローバー」といった人気作品で好演。2008年には2度目のNHK大河ドラマ「篤姫」に徳川家定役で出演し、好調な視聴率も相まって知名度を全国区に拡大していった。

  そして、2009年にはドラマ「トライアングル」、映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」で幕を開け、「ラッシュライフ」(新宿バルト9にて6月13日公開)、「南極料理人」(8月公開予定)、「クヒオ大佐」(秋公開予定)と3本の主演作が控えている。助演で脚光を浴びたこれまでとは違い、2009年は主演の1年となりそうだ。

  なぜ彼がそこまで引っ張りだこなのか。
  まず、堺は劇団出身で、そこの看板俳優と呼ばれていたこともあり、演技力は折り紙つき。イケメン若手俳優やアイドル的俳優がメインを務める作品が多い中――つまり、演技力がイマイチでも、ネームバリューだけで数字を取っちゃうよ、といった俳優が主演を張ってしまうことが大半の現在では、必然的に演技力の優れた俳優が脇を固めないと、作品がどうにも救いようのないものに陥ってしまう可能性が高く、そういった背景を加味すれば、演技力的にも年齢的にも、堺はバッチリなのである。

  また彼は、医者や将軍、社長、平凡なサラリーマンなど、演じられる役柄は幅広く、性別を問わず人気もある。そして、イケメン。これだけの要素が揃っていれば、主演を張るのに問題はなく、事実、増えているのだ。加えて、中高年女性からの支持は圧倒的で、笑顔が印象的、笑顔が好きだ、との声が多い。そう、この“笑顔”こそキーワード。

  「堺さんの不思議な笑顔が、クヒオの謎めいたイメージにピッタリだったから」と起用理由を話してくれたのが、映画「クヒオ大佐」のプロデューサーだ。このクヒオとは、米軍特殊部隊のパイロットで、父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ、と称して約1億円を騙し取った実在の結婚詐欺師のことで、確かに、謎めいた雰囲気は堺によく似合う。

  主演もサブもOKで、知名度、演技力も抜群。さらに人気も高いとなれば、今の状態は当然の結果である。今後も彼の快進撃は続きそうだ。