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[映画ウラ事情]

「フィッシュストーリー」<br/> (c)2009「フィッシュストーリー」製作委員会

「フィッシュストーリー」
(c)2009「フィッシュストーリー」製作委員会

ベストセラー作家・伊坂幸太郎の小説の映画化が相次いでいる。2009年には、現在公開中の「フィッシュストーリー」「重力ピエロ」、6月13日公開の「ラッシュライフ」と続き、堺雅人と竹内結子主演で贈る「ゴールデンスランバー」が2010年の公開を予定している。

現在、伊坂幸太郎著の小説は15本(アンソロジー除く)発表されており、そのうち映画化済の作品が6本、予定の「ゴールデン~」を加えると、全部で7本。発表作の約半分が映画化となっているのだ。

なぜここまで、伊坂幸太郎の小説が映像関係者から愛されるのか。伊坂作品の魅力について、「フィッシュストーリー」の宇田川プロデューサーが語ってくれた。

「伊坂さんの魅力は“粋”だと思います。例えば、「フィッシュストーリー」では物語にロマンを感じるのに、そのロマンが声高に前面に出てこず、静かで控えめ。そこに“粋”を感じました。また、たとえ脇役でも、その人物が何かしら大事な部分に繋がっていたりする。つまり、主人公だけでなく、脇役にも愛が注がれているんです。そのため、伊坂さんの小説を読むと必ず、この世の中まだまだ捨てたものじゃないと思える。そこが最大の魅力ではないでしょうか」

では、どういった部分が映像化に適しているのかと宇田川氏に聞いたところ、「伊坂さんの小説が映像化に適しているとは思いません。むしろ難しいと思います」と、驚くべき解答が返ってきた。だとすれば、なぜ映像化されているのか。

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