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[ハリウッド最前線]

ブラッド・ピット (C)AFLO

ブラッド・ピット (C)AFLO

ブラッド・ピット主演、スティーヴン・ソダーバーグ監督の「Moneyball」の製作が突然、休止されることになった。

「Moneyball」は、将来を嘱望された外野手としてメジャーリーグ入りしながらも、短気な性格が災いして27歳にて選手を引退した後、ゼネラル・マネージャーとして頭角を現し、オークランド・アスレチックスの強化に成功して有名になったビリー・ビーンの戦略についてマイケル・ルイスが著した「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」の映画化作品。ピットがビーンに扮する他、実際にアスレチックスで活躍したデヴィッド・ジャスティスやスコット・ハッテバーグら元メジャーリーグ選手を俳優として起用していることも話題になっていた。

「Moneyball」の製作が休止されることになったのは、ソダーバーグが書き直した脚本が、製作・配給会社のコロンビア・ピクチャーズが製作許可を出したスティーヴン・ザリアンの脚本とあまりにも違っていたことを、同社社長のエイミー・パスカルが良く思わなかったからだとか。また、ただでさえヒット作が少ない野球映画というジャンルであることに加えて、ソダーバーグ版の脚本では、ビーンを主役とした物語の合間にビーンの元チームメイトたちとのインタビューを織り込んである変わった趣向になっていることも、コロンビアに製作を躊躇させた要素になっているようだ。

コロンビアは、まず他の映画会社が「Moneyball」製作に興味を持つかどうか(特にワーナー・ブラザースとパラマウントが有力候補だとみなされている)、反応を見て、もし、どこの会社も興味を示さないようであれば、監督交代の可能性も検討するとみられている。

「Moneyball」の製作休止は、既に3か月の準備期間が費やされ、4日後には撮影開始される予定だったことや、ピットというA級スターの主演作であることを考えると、珍しいことではあるようだが、今年に入ってから、A級スターまたはオスカー俳優主演であっても必ずしもヒットしない作品(例えばラッセル・クロウの「消されたヘッドライン」、ジュリア・ロバーツの「デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~」、ジェイミー・フォックス&ロバート・ダウニー・ジュニアの「路上のソリスト」等々)が目立ったため、映画会社の方も慎重にならざるを得ないということなのだろう。